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みなとまちシステムを作り終えて

前回のおさらい

第1回から前回まで、みなとまちシステムを開発することになった経緯や、補助金申請について、実際の開発についてなどを書いていきました。今回はみなとまちシステムを作成してみての感想回です。

みなとまちシステムを作ってみて

今回わたしにとってみなとまちシステムは初めてのシステム開発でした。補助金申請も要件定義も、画面設計や、テスト、マニュアル作りまで全部初めての挑戦でした。何から何まで初めてなのに、形にすることができたのは、社長や開発の方をはじめ、手伝っていただいた方全員の協力のおかげです。

実際にみなとまちシステムを作成してみて、やはりイメージとは違うところもありました。特に一番驚いたのが、看護記録の選択肢の多さです。元のテキストベースの看護記録を解析する前は、1000単語前後くらいの選択肢の数か?と想定していたのですが、全然足りず今回実装した選択肢は3000ほどにもなりました。そしておそらく看護師さんに実際に使ってもらうとまだまだ必要な選択肢が出てくるだろうと想定しています(選択肢を削除したり追加できるようにしていただいたので、今後足りない選択肢は足していこうと思います)。


みなとまちシステムにまだ足りないところ

みなとまちシステムを開発して、運用をしていくことを見据えたときにまだ今すぐには運用できない課題がありました。その課題は2つあり、1つは計画書や報告書・看護サマリといった書類作成業務が備わっていないことです。もう1つはレセプト機能が備わっていないことです。書類作成とレセプトは今まで使用しているシステムをそのまま継続することを想定していました。しかしそのためには、ご利用者様の情報や訪問スケジュールを従来のシステムとみなとまちシステム両方で管理する必要がでてきてしまいます。まだ書類作成のほうは、看護記録からコピーができない、というデメリットであれば運用可能かもと考えたのですが、請求機能のほうは、従来のシステムとみなとまちシステムの訪問実績を統一しないと料金が変わってしまうので、ミスが許されません。でも、訪問スケジュールはお休みになったり時間変更になったり頻繁に変更が生じます。それを毎日2つのシステム間で整合性を取るのは、管理の負担を大きく増やしてしまうと思いました。

次の目標

以上の課題から、みなとまちシステムを活用できるようにするために、書類作成機能と請求機能を追加実装することを次の目標としました。以前看護師と理学療法士のリーダーの方に業務で大変なことを聞いたとき、日々の看護記録業務以外にも月末の報告書・計画書作成が大変というお話を聞きました。今年に入ってAIの発展が目まぐるしく、文章生成や要約が精度高いと耳にします。こういった機能を活用したらより看護師さんたちの業務を軽減できるようなシステムを作れるかなーと期待に胸が膨らみます。


あとがき

今回でみなとまちシステムの作成の連載はおしまいとなります。
初めての開発経験で、文章書くのも苦手な私がここまで続けられたのは、読んでいただいたみなさま、いいねをしてくれたみなさまのおかげです。本当にありがとうございました。

連載は終了となりますが、他にもIT事業部として行ったこともあるので、時折更新するかもしれません。そのときはまた読んでいただけると嬉しいです!