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ものづくり補助金申請への準備


前回のおさらい


前回のお話では、チェック式で看護記録を行えるようなアプリを
作っていくために、ものづくり補助金へ応募し、採用いただけたことを
お伝えしました。

ものづくり補助金へ応募するために申請書類を準備する必要がありました。
今回は申請書類を準備していくにあたり、どのようなものを準備したのか、
意識したことなどを、お話をしていこうかと思います。


ものづくり補助金に申請するために必要な事業計画書の話

ものづくり補助金に申請をするために時間をかけて準備したものは、
「事業計画書」です。

事業計画書には、
・応募者の概要
・事業内容
・これまでに交付を受けた国等の補助金又は委託費の実績説明
・経費明細表
・資金調達内訳
を記載しなければなりません。

その中のうち、「事業内容」のところを主に私が担当しました。

事業内容には
補助事業でどのようなことをやりたいのかを具体的に説明する、
将来の展望(将来どのような効果が期待できるか)を重点に記載するよう、ものづくり補助金の公募要領に書かれています。

ものづくり補助金に申請するのは初めてだったのですが、
みなとまちの社長と専務で別の事業でものづくり補助金に申請したことが
あるとのことで、その時の申請書類を参考にさせていただきました。

また、ものづくり補助金には事業計画書の参考様式がwordの形式で
用意されているため、その参考様式に則って記載していきました。

事業内容には具体的に事業について説明を書かなければならないと
述べましたが、その様式に則ると、

具体的内容には
・補助事業の具体的取組内容
・今回の補助事業でシステム構築しなければならない必要性
・新システムの概要
・新システムの特徴
・具体的な開発内容
・開発スケジュール
・目標と達成手段
・補助事業申請にあたっての検討事項
・「中小サービス事業者の生産性向上のためのガイドライン」との関連性
・他社とどのように差別化するか
・実施体制
・将来の展望

を記載していくことになります。

この参考様式を見たときに私は
「この事業計画書を記載するためには、やりたい事業をほわっとした
イメージではなく、実際に運用することまで考えられてないと書けないな」
と思いました。

開発したいアプリのイメージをより詳細に固めていくために、
最初にはっきりさせなくてはいけないと思ったのは、
・現状の課題
・どのように課題を解決していくか
の2点です。
どうしても、「機械学習を組み込みたい」とか、新しい技術など
興味のあることに引っ張られてしまいがちなのですが、
「課題」と「解決方法」を明確にし、
・自分がやりたいだけになっていないか
・将来のユーザーである医療職員が使いたいと思えるものかどうか
・開発することを目的とするのではなく、課題を解決することを
 目的にできているかどうか
を常に意識するように気をつけました。

それを踏まえてあらためて整理すると
課題1:看護記録に時間を要すること
解決方法1:記述式からチェック式へ変更する

課題2:申し送りをメールで行っているため、情報が分散してしまう
解決方法2:開発するアプリに申し送り機能を組み込む

上記2つの課題が今回のアプリ開発で解決したいことが明確になりました。

課題と解決方法が明確になれば、このあとはそこまで難しくなく、
アプリの構成やアプリ画面のイメージ図、開発スケジュールなどをPowerPointで作成し、肉付けをしていきました。
↓以下、事業計画書を書く際に作成した図

課題1と解決方法
課題2の解決方法


あとがき


こんな感じで事業計画書を作成し、補助金の採択をいただけたので
あとは事業計画書に記載したスケジュール通りに開発を進められるよう、
開発の準備に取りかかっていく流れになります。

さて、次回はいよいよアプリ開発をスタートしていくお話を
書いていこうと思います。
アプリ開発をお願いするにあたって相見積もりをとったり、
お願いする方と打ち合わせをしたり、
そんな話を詳しく書いていけたらと思います。

みなさんの「スキ」がとても励みになります。
本当にありがとうございます。
また良かったら次回もみてくれるとうれしいです。