【セカンドハウス買ってみた。デュアラー生活:完成まで残り54日】第108回 ホタルを探しに大山千枚田へ
棚田トラストから来たホタル鑑賞会の誘い
先日から応募している棚田トラストからホタル鑑賞会の誘いが来た。昨日はその当日。大山千枚田のあぜ道に入り、ヘイケボタルを観察すると言う会だ。
東京に来て、まさかホタルを鑑賞する会に自分が子供たちを連れて行くなんて事は想像もしなかったが、千葉に関わるようになってからつながりができた大山千枚田と言う棚田から、思ってもみない招待が来たので、できるものは参加しておこうな気持ちで乗り込んで行った。
集合は、18時半。大山千枚田の周りには街灯はほとんどなく、19時あたりには周りはかなり暗くなっていた。
周りの暗さと同時に、田んぼから聞こえる蛙と虫の声が非常に綺麗で、車降りた瞬間から、まさに別世界感がすごかった。
駐車場の中にある、公衆トイレの男性側のライトには、ツバメが立派な巣を作っており、そこにはもうかなり大きくなったツバメの子供たちがぴよぴよと鳴いている。このツバメがまたすごく可愛くて、都会では見ない命の輝きを感じさせてくれる。
蛙や虫の種類にはもちろん詳しくはないが、少なくとも5種類以上の虫の声は聞こえている。きっと本当はもっとたくさんの種類の虫やカエルが鳴いているんだろう笑
蛍は生きる宝石のようだった
19時から、ヘイケボタルに関する説明が30分ほどあり、基礎的な知識を仕入れた後で、早速田んぼのあぜ道に入っていく。懐中電灯に、赤いフィルターを貼り、蛍が光にびっくりしないようにした上で、真っ暗な棚田の隙間を、ゆっくりと慎重に歩いていく。
集会所から歩いて3分ほどのところで、「さあここから観察をしましょう」と言う担当の方の合図とともに、みんなが周りをじっくりと見渡し始める。
そうすると、はじめに見つけたのはぼやっとした黄色い光。どうやら草の影に隠れているようで、葉っぱを通じて光が見えていたようだ。「あ、よかった少なくとも1匹は見れた!」と思った瞬間、周りを見渡すと、もっとくっきりはっきり見える黄緑色の光が田んぼ田んぼの間の斜面に入るのがすぐに目についた。
三女を抱っこしながら、光っているホタルに近づいていくと、その近くには、他にも数匹の光が、ゆっくりと呼吸をするようなリズムでピカピカと点滅している。担当者によると、本格的なシーズンはもしかすると再来週あたりかもしれないが、ざっと見た感じでも、20匹位の蛍がその辺に光を放っていた。
蛍は、写真に写すことができない。
だからそのきれいさは自分の脳みそに刻むしかない。表現するのは非常に難しく、しかしとってもきれいだ。まるで生きている宝石かのように、その光を見ていると感動する。
蛍は、ゆっくりと飛んでいるし、手を近づけてもそんなに逃げ回ることがないので、簡単に捕まえることができる。もちろん最終的には田んぼに返してあげることになるが、自分の手のひらや手の甲を、歩き回りながらお尻をピカピカと光らせている姿は、本当にいとおしくもあり、かわいい姿だった。
子供たちには覚えておいてほしい
もちろん、子供たちは初めて見た蛍。
僕がホタルを見たのは、30年ぶりだと思う。小学校低学年の時に、近所のおじさんについて行き、実家の近くにある田んぼで、ホタルを見た記憶がある。
もう、その記憶もきちんと思い出すことができないが、しかし30年たっても、ホタルを捕まえに行ったと言う記憶はやはり忘れられない。
その時は、連れて行ってくれたおじさんが、自分の手で持っていたタオルを振り回して、そのタオルにくっついた蛍を僕に見せてくれたことを記憶している。
子供たちには、このホタルを見たことをぜひ覚えておいて欲しい。もしかしたら次に見るのは、何年も先になってしまうかもしれないが、こんなにきれいなものを日本で見れると言う事は、人生の経験においてはとても良いことだ。
もちろん、来年もこういった鑑賞会が実施されれば、参加しようと思っている。
蛍は、水がきれいなところや、田んぼの風景がない限りは生息ができないらしい。なので現在は、日本中で見れた蛍もだんだん見れる場所が少なくなっているんだろう。
やはり、田舎の風景と言うのは人を安心させたり、何か豊かな気持ちにさせる魅力がある。
今回はホタルを通じて、それをひしひしと感じた。
ではでは。
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