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💊アリナミン(錠剤)シリーズの売り分け


医薬品のアリナミン(錠剤)シリーズの、この4種類を解説する

まずこれらのアリナミンシリーズの成分の共通点を紹介しよう。
全て吸収率がビタミンB1よりも良いフルスルチアミンというビタミンB1誘導体を配合している。


●アリナミンA

この4種類の中では一番、お値段が安い

アリナミンA:ビタミンB1主薬製剤

運動や肉体疲労による疲れには、ビタミンB1中心の商品がオススメ

ビタミンB1が何故肉体疲労に良いのか?
ビタミンB1は糖質の代謝に関わる補酵素
ビタミンB1が不足すると糖質がエネルギーに変換されにくくなる

何故か?
運動時には筋肉に蓄えられたグリコーゲンという糖がエネルギーに変換されるからだ。この時の触媒がビタミンB1
簡単だろ?

薬剤師ミナトメモより

成分は5種類のビタミンB群(B1、B2、B6、B12、パントテン酸カルシウム)で構成。

眼精疲労とか神経痛というより、日々の疲れが溜まってダルいといった肉体疲労の人にはビタミンB1主薬製剤のアリナミンAでも十分だ。

ちなみに…

Q.ダイエットにビタミンB1は効果的か?
A.もちろん、飲んだだけでは痩せない。
だが、食べたものや体にたまった余分なものを効率良くエネルギーに変えるサポートはしてくれる。
わけわからん謎のサプリよりは、甘いものや運動不足気味の人はエネルギー代謝のために摂取するのにもアリナミンAはオススメかも

Q.効能に便秘とあるのは?
A.意外だが、ビタミンB1は便通を改善させる効果もあるので、アリナミンAにもこういった効能がある。より詳しく説明すればビタミンB1は神経の働きを正常にして、便通を改善する。
よくある下剤は一時的に解決してくれるが、ずっと続けて飲む内に自分で腸を動かすのを忘れてしまう事が欠点だ。下剤をずっと飲むよりは、肉体的な疲労もある便秘ならアリナミンAを続ける事がオススメ。

●アリナミンEXプラス

みんなが思い浮かべるスタンダードなアリナミンはこれかもね

アリナミンEXプラス:ビタミンB1B6B12主薬製剤

成分は4種類のビタミンB群(B1、B6、B12、パントテン酸カルシウム)+合成型ビタミンE+ガンマーオリザノールで構成。ガンマーオリザノールはビタミンの働きを助ける。

ビタミンB1B6B12主薬製剤といったが、
簡潔に解説すると
●B1:エネルギー源として必要。疲労感に。
●B6:アミノ酸の再合成をサポート。身体作りに。
●B12:目の調節機能を改善するので眼精疲労にも。
→これら3つは神経のはらたきを正常に保つため、【神経ビタミン】という共通点がある

更に血流を良くするビタミンEなども追加されているため、眼精疲労や肩こり、腰痛などが辛いと感じる人にオススメ。

●アリナミンEXプラスα

これの使い時をむしろ教えてほしい

アリナミンEXプラスα:ビタミンB1B6B12主薬製剤

実は先ほどのアリナミンEXプラスとあまり変わらないのである。
ビタミンB2が10mg追加されただけで、その他の成分は全く同じ。

成分の割に値段も高い。
コスパ悪いから俺からオススメすることはないかな。

●アリナミンメディカルゴールド

唯一、1日3回服用

アリナミンメディカルゴールド:ビタミンB1B6B12主薬製剤

アリナミンEXプラスからパントテン酸カルシウムを抜き、活性型B12(メコバラミン)、活性型B6、天然型ビタミンEに変更している。
神経修復効果を高めるため葉酸も追加されている。

繰り返しにはなるが、アリナミンEXプラス等のシアノコバラミンから活性型のメコバラミンへと変更されている。メチコバールって聞いたことない?

手足のしびれや痛みをともなう末梢性神経障害の治療に広く用いられているメチコバールの成分がメコバラミンである

メコバラミンと葉酸の組み合わせは神経修復作用が強くなるから、神経痛に適しているとの説もある。

豆知識だけど、アリナミンメディカルゴールドはアクテージSN錠と同じ処方なんだぜ。

アクテージSN錠


アリナミンEXプラスとアリナミンメディカルゴールドの売り分け

✔️筋肉に負担がかかり、疲労物質が溜まっている重い痛み→EXプラス

✔️慢性的に硬くなった筋肉が圧迫し、神経を傷つけている痺れ、ピリピリした痛み→メディカルゴールド(活性型B12+葉酸で末梢神経修復効果をアップ)

まぁ、マジレスしたら神経痛は病院に行けって話ではあるんだけどね


終わり。

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