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ローソク足基礎講座1

1、ローソク足の基礎

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左が上昇したことを示すローソク足の陽線、右が下落を意味するローソク足の陰線です。ではそれぞれのローソク足がどのように作られるのか見ていきます。

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上記のローソク足は1時間足、つまり1時間経過することで完成するローソク足です。もちろんこれ以外に日足、4時間足(以下4H)、5分足(以下5m)などがあります。
デイトレーダーがよく使う足は4H、1H、5mが多い印象です。

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実際のチャート画面を見てみます。1時間足です。
左から下落しています。主に陰線で構成され、右に移ると下落がなだらかになり陽線もでています。

2、ローソク足の強弱

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左のローソクほど強気、右は弱気のローソク足です。
例えば大陰線は始値と終値の幅が広く、大きく下落している足です。
対して十字線は幅がまったくないので、始値からほとんど下落しなかったことがわかります。

下落中は大陰線がたくさん出て、次第に下影陰線・下影陽線が出たり、小陽線や小陰線が出て、最終的には十字線が出てトレンド転換となります。
もちろん毎回同じようなローソク足がでて規則正しく動くわけではありませんが、売り買いの強弱を量るうえで非常に役に立ちます。

3、包み足とは

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前足を新値足が包み込んでしまう形状のローソク足を指す。
包む本数が多い場合も反転の兆しを意味します。

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実際のチャートで見てみましょう。1時間足です。

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包み足が出た地点のチャートを5mで見てみると、三尊が形成されています。
1Hの包み足は下位足では三尊のトップに位置しています。

4、包み足(複数本)

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徐々にローソク足が短くなっていき、高値圏で複数本を包む、包み足のこと。上値が重く、転換の可能性を示唆する。

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実際のチャートで見てみる。
ローソク足の強弱で見たように、小陽線・小陰線が増えると勢いが落ちていることを示唆する。そこに包み足が出ることで転換のサインとして信頼性が上がる。

5、上影陽線・上影陰線

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上ヒゲが長く出ると、上昇への圧力が弱まっていることを示唆する。

6、下影陰線・下影陽線

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上影陽線・上影陰線と逆の意味。
下落の勢いが弱まっていることを示唆する。

7、小陽線・小陰線

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保ち合い相場を意味している。
つまりレンジ帯(調整局面)。


保ち合い、反転、(トレンドの)継続を意味する。

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8、カラカサ(首吊り線、たくり線)

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色々な呼び方があるが、
高値圏で出現すると下落を示唆する。
安値圏で出現すると上昇を示唆する。
上ヒゲがなく、下ヒゲが長い、実体の短いローソク足を指す。

9、明けの明星・宵の明星

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主に株式で見られるチャートパターン。
宵の明星→高値圏に出現すると天井を示唆
明けの明星→安値圏に出現すると底を示唆
FXの場合、株と異なり週明け以外は基本的に窓開けしない。
なので窓開け無しで判断する。

※注意点
(左から)3本目のローソクは、1本目のローソクの半分(赤線)より長くなければいけない。
3本のバランスを大事に見ていく。

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10、寄引同事線(よりひきどうじせん)

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始値と終値が同じ価格帯であったことを意味する。
高値圏・底値圏で出ると相場の転換を示唆。
ただし、下位足では信頼性が低いので1H以上を目安に使用すること。

11、合成足の作り方

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まずはらみ足とつつみ足を説明。
左のローソク足実体が右のローソク足実体を覆っていると、はらみ足。
はらみ足は左のお母さんが、右の赤ちゃんを孕んでいる妊婦のイメージ。

右のローソク足実体が左のローソク足実体を覆っていると、つつみ足。
つつみ足は右のパックマンが、左のローソク足を食べようとしているイメージ。

これらの足は転換を示唆するが、なぜ転換をしさするのか。
そこで2本を合体してみる。

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1、左のローソクの始値からラインを引く
2、右のローソクの終値からラインを引く
3、高値安値からラインを引いてヒゲを貰う

合成するとヒゲの長いローソク足であることがわかります。
転換を示唆する理由がわかりますね。

12、おまけ(お宝足)

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1H以上の足でヒゲが角のようにピタッと2本、3本揃うとチャンスあるかも?出現後は勢いよく下落・上昇しやすい。
実体もそれなりに長いほうが良い。

まとめ

◆ローソク足は単体、または合成させて読み解くことが出来る。
だからはらみ足、つつみ足は意識されるんですね。
◆単体の意味強弱を理解すると、2つのローソク足に隠れた意味が見えてくる。
◆合成足の作り方1、2、3これがわかればややこしくない!
◆お宝足「角」を見つけられたらボーナス来るかも?

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