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ハンドメイドとコンセプト

ハンドメイド作品を作り出して、誰かに手に取ってもらえたら、すごく楽しそうですよね。
最近ではお家時間が増えたことで、minneやCreemaといったハンドメイドマーケットにもより注目が集まっているのではないでしょうか。

でも、前回ご紹介した価格設定でも、ハンドメイド作品を売るってそう簡単ではないみたい。甘く見てると痛い目に合いそうです。

ただ単に「これ作ってみようかな」、「こんなの売れそうだよね」なんて思いつきで商品を作り出していくスタイルだと、なかなか売れなくて挫折、なんてことにもなりかねないわけです。これ、あひる的にもなんとなく想像できちゃうから怖い。

そこで、今回はショップを持つならコンセプトを大事にっていう動画をご紹介します。

こちらの動画を配信されている田口さやかさんは、minneやCreemaなど国内外で複数のショップを運営されていながら、販売コンサルなども行っている、凄腕ハンドメイド作家さんです。

このすごい実績を持つハンドメイド作家・田口さんも最初は明確なコンセプトなどを持っていなかったそうです。ですが、ショップを運営していくうちに、コンセプトがとても大事であることに気づいたとのこと。

では早速、田口さんが語る「ショップのコンセプトについて」みていきましょう。

コンセプトとは

先に、結論から。

ショップのコンセプトというのは、ショップを運営する上ではとても重要な要素で、これはちょっと考えて出てくるというのもではありません。

コンセプトについて、動画内で語られている言葉をピックアップしてみました。

・作品にどういった価値があるか
・お客様に何を届けたいのか
・ショップの世界観
・ショップの方向性
・なんのためにショップを運営しているか
・作品を作る上でのやりがい
・自分が行っている活動の意味
・ショップを運営するうえでのモットー
・自分の作り出した商品が自分に教えてくれること
・自分のショップのなりたい姿

など、こうしたショップを運営するあなた自身の「本心」を踏まえて、一度立ち止まってじっくり考えてみるのが大事とのことでした。

コンセプトはお客様のためでもあり、また自分のためのパワースポットにもなるということなので、ここはじっくりと考えておきたいですね。

では、なぜコンセプトが重要なのか。
それは、お客様のためでもあり、自分のためでもあるんです。

コンセプトでショップの方向性をお客様に伝える

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自分のショップがこういったものを販売しています、ということをわかりやすく伝えるのがコンセプト。

コンセプトがしっかりしていると、お客様もこのお店に行けばこういったものが置いてある、こんな雰囲気はあそこのショップが得意そう、といった具合にわかりやすく、目を引くこともできるわけですね。

たしかに、実店舗など、「このショップの雰囲気が好き!」「この空間に包まれていたい」なんてお気に入りのショップってありませんか。もうね、あひるはそういうお店なら何時間でもいられちゃうかも。

逆にコンセプトがしっかりしていないと、なんだか何を売りたいのかよくわからないし、どの商品の何が魅力なのかもわからないような、そんなショップになってしまって、お客様へのアピール度も下がってしまいます。

たしかに実店舗でも、そういったコンセプトのない、入ってみたところで何を買ってほしいのか全く伝わってこない店ってありますよね。

コンセプトは自分のためにも大事

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ものづくりが好きで、あれこれ作って並べてみたら、「あれ、何屋さんだっけ?」と迷子になってしまったり、何を軸としてショップを運営していくのかわからなくなって、結果集客にもつながらず、売れる前に挫折してしまったりなんていうことになってしまいます。

コンセプトが描けていれば、

・自分に軸ができて、それが道標となる
・自分自身の活動のエネルギー源となる

といったことに繋がるとのことです。

コンセプトがないと、日々の売上変動で一喜一憂してしまったり。
も、コンセプトがあり、モットーがあり、そして自分に軸がしっかりあると、売上の変動などにいちいち振り回されずに、自分のコンセプトで作り上げたいショップ、自分のなりたい姿を想像できるようになり、前向きにあるべき姿を目指してがんばれるようになるのだそうです。

たしかに、ショップの世界観を作リ出すって、なかなか一朝一夕にはできなくて、大きなパズルをコツコツ組み合わせていくようなもの。そうして長い目で取り組むうえでも、コンセプトってモチベーションを保つ大事な要素となりそうです。

■田口さんがコンサルしたアクセサリー作家さんの例

田口さんがコンサルをしたアクセサリー作家さんにコンセプトの重要性をお伝えしたところ、「コンセプトといってもよくわからないし、考えたこともなかったです」とおっしゃっていたそうです。

たくさんの商品を並べて実際に販売をしている方でも気づかないことだったりするんですね。

そのアクセサリー作家さんのショップではキラキラしたジュエリーをたくさん扱っていて、

・ネックレス
・ブレスレット
・大ぶりのピアス
・繊細な指輪

など豊富なラインナップ、デザインのアクセサリーが並んでいるそうです。

田口さんは、こちらのショップを見たときに、まるでヨーロッパの貴族の宝石箱を開けたかのうようなときめき、ワクワク感を感じたそうで、自分がオーナーであれば「宝石箱を開けたときのときめきをお客さんに提供するショップ」といったコンセプトにするとおっしゃていました。

ショップを運営するなら、まずこのようにコンセプトを掲げて、その世界観を作り上げていくことが大事なんですね。

何を作ったら売れるかな、売りやすい商品はなんだろうといった考えで運営していくのではなくて、こうしたコンセプトを軸にして運営していくことで、ファン作りもしやすいわけですね。

コンセプト作りで気をつけて注意すべきポイント

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コンセプトというと、例えば先程のアクセサリー作家さんの場合であれば、

・高級なアクセサリーを販売するショップ
・大振りなピアスを扱っている専門店

といったようにカテゴリーを絞っていくことなどと捉えがちなのですが、コンセプトというのはそういったことではないんです。

たしかに商品をある程度絞っておいたほうがいいということも一理あるのですが、絞った方がいいかどうかということ自体も、どんなコンセプトで運営しているかによって決まってくるとのこと。

つまり、何を扱う店なのか、といったことよりも、最初に結論としてお伝えしていた、

・作品にどういった価値があるか
・お客様に何を届けたいか
・ショップの世界観
・ショップの方向性
・なんのためにショップを運営しているか
・作品を作る上でのやりがい
・自分が行っている活動の意味
・ショップを運営するうえでのモットー
・自分の作り出した商品が自分に教えてくれること
・自分のショップのなりたい姿

といったところをコンセプトとして明確にしていくといい、ということです。

「自分の商品を通じて人を幸せに」といった理念的なものがよくあるけど、そういったきれいなイメージで決める必要はなくて、あくまでも「本気の思い」、ハンドメイドを作り出している「熱量のある部分」をコンセプトにする。

その熱いコンセプトをアピールすることで、その世界観に共感してくれる人が集まってきて、ショップのあり方やスタイルとも決まり、それが強みとなるわけですね。

だから、みんなにいいと言われるコンセプトかどうかということは関係なく、自分の本心からの気持ちを伝えるものであるかどうかが大事なんです。

田口さやかさん、実体験を踏まえたコンセプトに関する貴重なおはなし、ありがとうございましたm(_ _)m

K組のあひるの師匠は、家具を販売していて今三ヶ月待ちの忙しさなのですが、そういえばコンセプトがしっかりしてるんですよね。あひるはまだコンセプトがどうこうってとこまで行ってないけど、先に知ることができて得しちゃったかも♪




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