数値化の罠:人事評価こそ、悪い数値化の巣窟
一時期、目標管理制度というスタイルが、企業内の人事評価手法として流行しました。時期的には、バブル崩壊からしばらく経った1990年代の後半くらいからでしょうか。その時代では年功序列制度の弊害がクローズアップされていて、若手であっても能力・実績のある人を評価しようという成果主義にシフトするという考え方がもてはやされていました。そして、社員の実績を定量的に管理する手法として目標管理制度が注目されました。
この仕組みのポイントは、会社が上から目標を押し付けるのではなく、社員自身が自