やっちまったぜ自民党
総裁選
岸田文雄が出馬しなかったことで、新しい総裁を選ぶことになった自民党総裁選ですが、さすがに高市早苗はまずいだろ、という思惑が自民党内にあったかどうかはわかりませんが、石破茂になったわけです。
石破茂は総裁選のときから何をするかよくわからなかった
(他の候補者もわからない)
わけですが、
まあとりあえず、「自民党を変える」雰囲気を出していたのが評価されて、総裁に選出されました。
長年、党内野党であったことが良かったのでしょう。
主流派ではない、特に安倍晋三と対立していた石破茂を首相にすることで(幹事長になったことはあるけど)、
安倍派が震源だった不記載問題のイメージを払しょくし、差し迫った衆院選で、議席を減らすにしても、ダメージを軽減するのが、党員や議員の目的だったのでしょう。
よっしゃ、負け戦だけど頑張るか、とわけですが問題が起きます。
一つ目の問題、最短の衆院解散
石破茂が発言を撤回します。
総裁選中、
衆議院の解散時期について
「自民党の都合だけで勝手に決めてはいけない。それほど重いものだ。その時の政治情勢がどうなっているかをあわせて考えないと『今すぐやります』という話にはならない」
と言っていたけど、
最短で解散。
これはダメですねえ。
ダメでしょ。
聞いたとき笑っちゃいましたよ。
爆速で変節。
何を考えてるんですかね。
首相ですからねえ。さすがにまずい気がします。
報道によると、
どうやら石破総裁誕生に尽力した森山裕が幹事長に就任し、早期解散を導いたそうです。
森山裕は、苦労人で、党内で森山氏を悪く言う人はいないようです。
党内基盤が弱い石破茂なので、自民党がバラバラにならないようにまとめる力が必要で、それが、森山裕だったとのことです。
しかし、これが良くなかった。
自民党は、今までよく使ってきた総裁選ブーストで衆院選を乗り越えようと考えたのでしょう。
森山裕も発言が変わるとしても、いけるっしょ、
と考えて、石破茂を説得したわけです。
石破茂の変節で総裁選ブーストが相殺されていますが、
ここまでであれば、自公過半数は割れていなかったでしょう。
上の動画では、選挙プランナー三浦氏(選挙勝率9割らしい)と共同通信の久江氏が自公で257や258議席といった数字を出しています。
2024年10月15日の時点です。
二つ目の問題、2000万円問題
赤旗が二千万円問題を報じました。
自民党が非公認の候補者に二千万円が振り込んだそうです。公認候補と同じ額とのこと。
それはダメっしょ。
私は、非公認に二千万円振り込むことが絶対悪だという考えではありません。
その意味では、森山裕の言う、「法律上問題ない」というのは理解できます。
ただ、自民党が「選挙に勝つ」という目標をもっているならば、これはダメでしょう。
これがとどめとなって自公は過半数の233議席を割り、215議席になりました。
二千万円振込の責任者も森山裕のようです。
おそらく、森山裕は優しい人なのでしょう。悪く言えば甘い人なんだと思います。
だから(選挙前に)党内で彼を悪く言う人がいなかったのでしょう。
バラバラになりそうな自民党を纏める力を期待されたのでしょう。
しかし、その優しさが仇になりました。
昔、石破茂と同じく党内基盤が弱い総裁がいました。
小泉純一郎です。
小泉純一郎は派閥政治を(口では)否定し、「自民党をぶっ壊す」と言って、世論人気が高まり、自民党は彼を首相に選びました。
小泉純一郎のように刺客を立てれば違う結果があったかもしれませんが、森山裕は小泉とは反対の対応を取り選挙に負けたわけです。
もちろん、小泉と同じことをするのが国民にとって良いことかわかりませんが。
どうすればよかったのか?
石破茂を選ばなければよかった、
なんですが、
じゃあ、高市早苗なら勝てたのか、
勝てないでしょう。
高市早苗は、総裁選で、
推薦者に不記載絡みの議員が多いことについて質問されたときに
「(誰が推薦者か)知らなかった」
と答えました。
こんなこと言っちゃダメですよ。
もし、総裁選で選ばれて、選挙中に失言したら、ワンチャン、石破茂より悪い結果になってたかもしれません。
じゃあ、どうすればよかったのか?
「身を切る改革」
っしょ
やっぱ、改革と言ったら、
維新先生の「身を切る改革」ですわ。
具体的にどうするかというと、
議員、事務所、党の口座情報から自動的収集して課税する
のが良いと思います。
政府は、すべての口座とマイナンバーを紐づけて、全国民のお金の出入りを確認して、税金とか補助金とかを精緻化させようとしているようです。
それで給付付き税額控除を実現したいという考えがあるようです。
だったら、国会議員、特に自民党が先にやったらいいんです。
デジタル化の先鞭を自民党が取る。
そういうイメージ戦略で、自民党とマイナンバーの評価を変えていく、そして不記載問題、不記載議員から話題を逸らしつつ、
デジタル化進めていくぜ
というイメージを発信していくのが良いと思います。
なんだか、今の石破茂さんには味方がすごく少ないように思います。
自民党が纏まっていないのも有権者のイメージが良くないでしょう。
デジタル化という舞台を用意すれば、デジタル化を主張する議員
平将明
河野太郎
牧島かれん
小林史明
あたりはここぞとばかり前に出て、論戦を展開するでしょう。
法律の問題のまま戦うのは、守りの戦いになって、具合が良くないですね。積極的に前に出たい人も少ないでしょう。
実際、自民党は苦境なのに石破下ろしは始まっていません。
誰も自信がないんでしょう。
貧乏くじを引きたくないんでしょう。
そうじゃなくて、
攻めの戦いにして「自民党は変わる、変える」というイメージを発信し、国民お願いすることを、先に、自民党が実践する。
こういう発信で、デジタル化というテーマ設定をすれば、上記に上げた議員たちは戦ってくれると思います。
今(2024/11/09)からでも、この戦い方に変えるのが良いでしょう。