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半身浴を毎日していた私が、ある日突然風呂キャンセル界隈になった話

女子高生だった頃、私は少し前に話題になった"風呂キャンセル界隈"にいました。

子供の時からお風呂は好きでしたが、
特に中学生の頃は半身浴にハマっており、高校生になってからも本を持ち込んで半身浴を日常的にしていた私が、どうして風呂キャンセル界隈になったのか?

風呂キャンセル界隈に突然なってしまった時の話を書きます。

半身浴が大好きだったのに、風呂キャンセル界隈へ

私は中学生の頃に、半身浴にハマりました。
当時は半身浴ダイエットが流行していたため、私もダイエット目的で半身浴を始めました。

半身浴をすれば、汗をかくおかげでニキビも消えたし、体重も減ったし、
自分の部屋がなかった当時は、お風呂の中だけが本当のプライベートだと感じるようになり、私にとっては至福の時間になりました。
防水携帯や本、水筒を持ち込んで毎日1~2時間くらい半身浴をしていました。
それくらい、私はお風呂が大好きで、その習慣は高校生になってからも続きました。

心を病むと、お風呂に入れなくなる

高校3年生になったある日、私はお風呂に入ることができなくなりました。

もう何年も前から先のことなんて考えられず、今日一日を生き抜くことを目標にして生きるようになっていた私は、毎日なんとか平穏に終わらせられれば、それだけで良かった。

だから、できるだけ自分のことを知る人がいなさそうな遠くの学校を選び、もう一度自分の人生を立て直そうとしていたところに、友達から、いきなり無視をされるようになったのは、本当辛かったです。

理由も分からないし、昨日まで普通だったのにどうして?という気持ちでいっぱいでした。

私はこの時、自分の命の価値が感じられなくなっていました。
虐待やいじめといった出来事が続くことで「あぁ、私は不要な存在なんだ」とさらに自分の中で確信を深めました。

そのショックから、私はお風呂に入れなくなりました。

なんでショックを受けたらお風呂に入れなくなるの?と思いますよね?

お風呂に入る=身体を清潔にすることによる生命の維持活動なわけです。
そして、自分を磨く、自分を労わる、自分のための行動なわけです。

風呂キャンセル界隈になった頃、
お風呂に入ると聞くと、服を脱いで身体を洗って、頭を洗って、コンディショナーが浸透するまで待って、湯船に入って、身体を拭いて、服を着て、頭をドライヤーで乾かして……という全ての手順が、かなり大掛かりなことに感じられていました。

最初は翌日に学校がない金曜日だけ入らないようになり、
そこから平日でも1日置きに入らないようになり、たまに2日入らないようになって、どんどんお風呂に入らなくなっていきました。
(とはいえ、最大2日入らないというくらいで済んでいましたが)

あんなにお風呂に入ることが好きだったのに……お風呂に入ろうと思うと身体が重たくなって、全身で拒否するようになるのが当たり前な日常になり、それについて何か思うこともありませんでした。

そう、自分の匂いとか、清潔感とか、他人の目とか考えられなかったんです。

(今思えば、何をしていたんだ……と思います)

風呂キャンセル界隈からどうやって脱却したのか?

私の場合は、大学進学後に自然と脱却できるようになりました。

しばらく、ただ何もしない毎日を半年ほど送っていた頃に、このままじゃダメだと思うようになって生活を改めたことがきっかけです。

湯船に入らなくても、シャワーは絶対に浴びて身体と頭は洗うというところまでハードルを下げてみれば、だんだんと毎日シャワーを浴びるようになり、清潔感を保てるようになりました。

それでも、心の動き次第で……

今では毎日お風呂に入っています。

それでも、フラッシュバックが酷い日や、なんとなく心が疲れている時はお風呂に入ることが高いハードルのように感じられて、入れない時もあります。

ここでポイントなのは、残業続きで身体が疲れているとかではなく、あくまでも"心"というところです。

お風呂がしんどく感じる時は心が疲れている時なので、そう感じる時はたくさん寝るようにすると、成人以降はズルズルと風呂キャンセルをすることはなくなりました。

風呂キャンセルしたくなったら?


これまでなかったのに、突然風呂キャンセルしたくなったら、まずはたくさん寝てください。
起きたら、好きなものを食べてください。

お風呂がしんどい時、もしかしたら身体じゃなくて心が疲れているかもしれません。
そういう時は、他人の「頑張れ」とか「なんで?」という声は気にせずに、ただただ自分を癒してください。



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