ライブで怒りと一目惚れ

先日、あるイギリス人のライブコンサートでの事です。
久しぶりのアリーナ席に興奮してハイテンションになっていまして。

そして私のお気に入りのバラードが始まりスマホで動画を撮っていたのですが後ろから何だか声が…
私に向けられた声だとも気付かず撮影を続けていると肩をポンポンと叩かれて。

えっ?

振り向くと知り合いでも無く。

「あの!スマホ、目線で撮って下さい!
後ろ見えないです!」

一瞬、何を言われているのか分からず
「あっ、はい」とスマホを目線まで下げたものの。

ん?何か?おかしくない?
そう思うと次に怒りがめちゃくちゃ湧いて来て。

もう次の瞬間には振り返って

「あの!そんなルールねぇし!」

怒りで小刻みに身体は震えてしまっていて。

「じゃあ来んなよ!テメェ!」
(テメェと言ってしまったのは人生で2度目)

バラードで静まりかえっていたので周りも一斉に私達の方に目線が向けられ。

40歳代の夫婦は「後ろにも観てる人がいるんだから気を遣いなさい」的な言葉を言っていたような。
興奮のあまり憶えてないですが(笑笑)

ふと我に返って私は恥ずかしくなり前を向いたのですが気が収まらない後ろの席の夫婦はまだ私の背中に向かい何かを叫んでいて。
無視されて余計に腹立たしいのか声は更に大きくヒートアップしてしまい。
面倒くさと思いながら振り返ろうとした時です。
周りの男性の数人がスマホを更に高く上げて撮影し始めたのです!
そのうちの1人が「誰がそんなルール決めたんだよ!みんな上げてんじゃん!」

えっ、素敵〜って、私なってしまって。
嬉しいのとカッコいいのとホッとしたのとか色々で泣いてしまって。

そしたら後ろの夫婦は言い過ぎで私が泣き出したと勘違いしたようで。
「なんで泣くかな〜」だって(笑笑)
周りのみんなは、その夫婦を冷ややかな視線で取り囲み、更には隣の少し歳上くらいのお姉さんが大丈夫って背中をさすってくれるし。
だから余計に泣けて来て。

その後、その夫婦の妨害を受ける事も無くライブを満喫。
終了後、助けてくれた彼にお礼を言いたくて、規制退場の中、遠くに彼らしい人物を見つけ何とか人波をかき分けて彼のもとに。

「さっきはありがとうございました」
(背が高くてめちゃくちゃいけてて、多分私よりは年下の彼に急にドキドキ。)

「全然、自分も気分悪かったし、でもライブ楽しめました?」

「はい、本当にありがとうございました!」
(この時、ほぼ恋愛モードに入ってしまい、どうしよう…ってなってて)

彼は「それじゃあ、また。または無いか(笑)」
って1人ツッコミしてて、周りの友達も笑ってて。

「そうですね(笑)」って私も意味不明で。

帰りの電車の中で思い切って誘えば良かったとずぅ〜と後悔してて。
一緒に行った友人も「あれは行けた」何て言うから余計、後悔。

もう少し若さと勇気があったらなぁー
今更だけど…
あ〜何か変な気分。





すぐに彼も私だと気付いてくれて。





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