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【Vtuber】2021年1回目「ガリベンガーV」感想。メイド回!

浮世離れした、まったりしたテンポで喋る人が「着物」を着て、九九の二の段からもたついているのを見ると、
「あ、これは僕らとは違う世界のお嬢様なんだな」
って納得いく。
着物にはそういう力がある。人の弱点を隠し、なにか神秘的な力を秘めているのかな、と想像させる力がある。

だけど、いかにもオタク好みのアイドル系衣装のひとが九九の二の段が言えないと、
「この子大丈夫・・・?」
と心配になる。

何が言いたいかと言うと、ヤマトイオリの衣装が変わってから、なんか馴染めない!どうしよう!

https://tver.jp/episode/80957673


人類はヤマトイオリのあの感じを直接浴びるのに慣れてない。あの感じを和らげるのは着物の力だったことに、イメチェンしてから気づいた!

格好とか、背負ったストーリーによって、同じことを配信していても感じ方が変わってくるのは面白い。戌神ころねの配信を観ているけど、英語がほとんど喋れないところも「犬だから」で説明がついてて、海外のファンにはより可愛く見えてるようだし。

2021年一発目の「ガリベンガーV」はメイド回。ゲスト席はでろーん(すいませんよく存じ上げない)と、衣装が和服からアイドルっぽくなったヤマトイオリ。

前の「地獄」に続いて「海賊」とか「メイド」とか。
名前は誰でも知ってるけど実際は重い歴史を背負ってそうな、いい題材を選んでくる。
男性と女性の使用人がいてはっきり女性が給料の安いしんどそうな条件だったし、門を開けて頼りになるいい男ポジションは「執事」ではなく「下男」。一瞬だれもが響きに違和感を覚えるバトラーの語源とか、やわらかくて印象的な授業だった。

講師の方が、持ってきた本のしおり代わりに競馬のマークシートをはさんでたのを、小峠さんがアクリル板ごしに一瞬で見つける場面は、授業本編を削っても放送したくなるすごい名場面。

ポストイットとか付箋をしおりに使えばすごく使い勝手がいいのに、あれを読みながら手元にマークシートがあるのは、あの1枚だけでどんな人かより想像がふくらむ。
東大講師をする一方、おじさんたちの怒声が飛び交う競馬場や、何代にもわたる馬の毛並みを見ているのは、すごくいい。出演しているVtuberよりも一番印象に残るのは先生だった。

読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。