「女芸人ナンバーワン決定戦THE W、正直舐めてたけど良かったよね!?」

もし俺が学生でクラスにお笑い好き友達がいたら、会った瞬間に言いたいことは決まってる。
「女芸人ナンバーワン決定戦THE W、舐めてたけど良かったよね!?」
「エルフめっちゃ株上げたよね?」

「…あと、最初に経験不足で優勝して叩かれて、つらい時期が続いたオダウエダが、くさらず、肉体的精神的なダメージで倒れることなく平然と生き残ってるの、よく考えたら凄くない!!??」

最後に、親からスパチャがくるオチを提案したのはビスケットブラザーズ!!
錦鯉のオチをバイきんぐ小峠が提案した話を思い出す。

「エルフ荒川って芸人がいる」
ぐらいの認識しかなくて、
「こういう方向性なんだ」
って驚きがあった。そういえば去年も、ギャルのバカキャラよりもいいところを強調したコントやってたのに完全に忘れてた。
すっぴんという禁じ手を、ストーリー上必然性のあるところでやったのもすごくいい。
コントの台本通りにやってるんだから二人とも役を演じてるだけなのに、「本当にこういう事実があって、再現している」みたいにうすーく勘違いする。

こういうの、手の内がばれてない状態っていうのかなあ。
「エルフって普段とネタでは違って、いい話みたいな方向のコントやるんだよね」
と、知れ渡ってしまうと、もう厳しい。
今回いい感じだったから来年はハードルも上がってる。

時期的にM-1の前座みたいになりそうなTHE Wだけど、
最初は消えてしまうかと思ったオダウエダが、しぶとく強く明るく生きているし、正直THE Wって舐めてたし、キングオブコントと比べたら精鋭揃いではないけど、10年後に活躍している芸人さんたちの顔ぶれが、意外と「THE Wきっかけ」ってことは多いのかもしれない。
夢がある。


読んでくれてありがとうございます。 これを書いている2020年6月13日の南光裕からお礼を言います。