漫才を観る前とあとで、すこし違う自分になる【M1グランプリ2022】
毎年、M1チャンピオンになった人を「最初から求めていた」みたいな空気になる。マヂカルラブリーみたいな人を地下から発見して、趣味の沼に浸りたいと、一昨年彼らが優勝したときは思った。
去年は、錦鯉みたいなダメな自分にも、もしかしたら人生が一変するようなことがあるかもしれないと思えた。社会みんなが彼らのような人を求めていたように見えた。お笑いの賞レースひとつで、世の価値観がすこし動いて見えた。
2022年の王者はウエストランド。さえない男がユーチューバーや視聴者や、かっこつけて