シェア
漫画「プリニウス」で、言葉を喋れず引き取り手のいなかった奴隷の女が、読み書きの勉強をはじめた。 プリニウスはぜいたくな漫画。 古代ローマの学者の旅と、皇帝ネロの政治の話が並行して描かれている。 ぼくのように人間関係が完全に理解できてなくても、描き込まれた世界や、皇帝をめぐる不穏な空気がじわじわ沸騰してくるのがつたわる。 実際にプリニウスの研究成果に残されているらしい?半魚人やミノタウロスを、現代日本の漫画家がどう解釈して、どんなビジュアルで、いつ出すのか、といった楽しみも。
昨年末からSF小説を読み始めて、新年は「幼年期の終り」を読み終えましておめでとうございます。2020年! 人類の頭上に巨大UFOが登場!何もきかされないまま圧倒的な化学力をちらつかされて支配!軍隊廃棄!戦争も回避!人類は自滅の危機を回避して豊かになりましたが、支配者の正体はずっとわからないまま・・・という小説です。 そこで、ゆるやかに管理された人類がパーティーしている場面で、数年前にプレイステーション4で発売されたホラーゲーム「アンティルドーン」にも出てくる、あるアイテム
20年代に初めて買ったマンガ「望郷太郎」。 オビの文句は「人間五百年」だった。 「へうげもの」の織田信長が人間五十年だった。そのつぎに描くのは、太く短く生きた男じゃなくて、時間をかけて生きることを選んだ男だ。 山田芳裕作品は、スポーツゲームの隠しキャラに「デカスロン」の主人公が出たらしいとか、「度胸星」がメチャクチャ面白いのに打ち切られたらしいとか、本屋で「へうげもの」が視界に入ってくるとか、ニアミスを繰り返してきた。 イメージは、他人が手を出してないジャンルを、パワーで切