猫と私と、もう1人のネコ - 小田原シネマ館
DCPを導入している小さなミニシアターを見てくって、小さな旅行をしてきた。小田原の小田原シネマ館だ。ミニシアターをつくるには、とても参考になる場所だとおもった。
公式サイトには、『小田原シネマ館』は1スクリーン、40席のミニシアターサイズの映画館です。 シアターの設備に DLP Cinema ®️ レーザープロジェクターを採用。Dolby ®️ 社の最新のDCP対応シネマサーバー、同サウンドプロセッサ及び 5.1/7.1chのドルビーサラウンドを採用し、臨場感ある高い音響クオリティで作品をお届けします。とある
機材スペックでいうと「ちょっと良い試写室」で映画が観れる、そんな体験をお届けしています。というコピーに、元放送部部長の機材オタクとしてはワクワクだ。
シートは大きめのシアターシート。とくにふかふかというわけじゃないけど、飛行機のビジネスクラスというところかな。きになったのは照明。映画を掛けないときがなんと蛍光灯、映画がおわっても蛍光灯がともる。なんか事務的で好きくない。できればLEDのダウンライトとか入れて欲しかった。映画ははじまりも終わりも映画なんだから。特に映画の世界から現実の世界にもどるときは、配慮してほしかった。
で、肝心の映画。全く予備知識がないまま、直感で良さそうな映画を選ぶ。
美大に進みたい娘が、娘に依存している母の突然の介護に振り回されるけど、最後は別れたはずの父がもどってきて、母の依存が父にむかって、娘ははれて美大にいけるという、ありがちな母娘問題。母が娘を所有してしまう問題を描いてる。
おわってこの母は、娘への依存が、夫への依存にかわっただけで、誰かに依存しないと生きていけないのは何とかならないのって思った。これもある意味フェミニズムの界隈でよく語られるコトだよね。
けっして派手な映画でもないけど、同じ悩みで悩んでる高校生や、同じ依存をしてしまってるお母さんがみるとハッとさせられるいい映画だとおもった。
ネコはあっちこっちにでてきて、高校生の彼女を支えてくれる存在でした。ねこってそういうところあるよね。わたしもねこ飼いたいのだけど、ダメなのよ。