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エッセイ

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2023年9月の記事一覧

ケアは無償の愛の労働ではない

狭義のケアというと、介護を思い浮かべるかもしれないけど、家事労働も、子育てもケアだとおもう。そしてケアは一方通行のように思われるけど、実のところは、みな誰かに依存して生きているのだから、相互関係にあると考えた方が良い。 この家族内ケア労働には、通常対価が支払われない。おそらく、ケアとは無償の愛、見返りを求めない「愛の労働」によって行われていることが期待されているからだ。 このような家庭内ケア労働は、通常、女性によって行われることが期待されている。しかしこれは歴史的には産業

「ほげますから、よろしくお願いします」を見て

団地の横に、芸術系の大学がある。 そこでは月1回ぐらいで、コンサートや舞台、映画上映会などを市民に開放してる。 今月は、「ほげますから、よろしくお願いします」だった。 87歳で認知症になった妻と、それをささえる95歳の夫のドキュメンタリー、そしてそこにはそれを記録しながら支える娘の姿があった。 ドキュメンタリー映画は大好きだし、近親者が撮影した作品もいくつか見てきたけど、テレビ制作に関わる娘による撮影は、やっぱり親子でないととれないリアリティがあって、本当に素晴らしい