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『夫婦の世界』隠れた演出に見るさまざまな物語(ネタバレあり)

안녕하세요(アンニョンハセヨ)南うさぎです。
今回は韓国ドラマ『夫婦の世界』の制作チームが明らかにした隠れた演出を紹介します。
 
すべての写真は公式サイトより
https://tv.jtbc.co.kr/theworldofthemarried

1.テオの部屋にある映画ポスター

映画監督であるテオの部屋に貼られている多くの映画ポスター。中にはドラマの展開が予測できる映画ポスターが一つあります。

 その映画ポスターはテオの事務所にもあります。

『Jules And Jim』はフランソワ・トリュフォー監督が手がけた1962年のフランス映画です。日本では1999年に『突然炎のごとく ジュールとジム』というタイトルで公開されています。この映画は二人の男と一人の女の三角関係のロマンスを描いていて、二人の女と恋に落ちたテオの状況を暗示しています。

2.テオが作った映画のポスター

事務所の『Jules And Jim』の映画ポスターの隣にあるのは、ドラマの中でテオが作成した映画のポスターです。妻のソヌが事務所に入りながら、テオに本当にほしいことは何かを聞くシーンがあります。

その答えは息子であるジュニョンです。映画ポスターではお父さんと子どもが手をつないで歩くうしろ姿が描かれていますが、それはテオの心を表す意図的な演出です。

3.絵画

6話で、離婚のきっかけになる息子ジュニョンを巡る確執が爆発し、テオからソヌへの暴力のシーンがあります。その背景になる壁にかかっている絵画にはテオの未来が暗示されています。

この絵画はロシア系ユダヤ人のアメリカの画家マーク・ロスコの作品です。マーク・ロスコは抽象表現主義の代表画家で、この作品は実際に離婚後激甚な憂鬱症を患ってから描いた作品だそうです。

4.ジュニョンのスマートフォン映像

6話、離婚が決まりテオが街を去るとき、ソヌとジュニョンがカフェにいるシーンがあります。ドラマでは一瞬で流されるシーンですが、そのときジュニョンが見ているのはアイドルグループBLACKPINKのメンバーであるジェニの映像です。

テオと不倫相手だったダギョンの間に生まれた娘の名前がジェニと名付けられることを示しているそうです。

5.格子窓

一瞬幸せに見えたソヌの家庭での食事シーンは格子窓の外から中にいる主人公たちを撮影しています。また、ダギョンとテオの間に亀裂が入ると同じような撮影方法をしています。それは格子窓を通じて遠くなっていく二人の関係を表現しています。

6.テオとジュニョンの関係

ミラーリング効果(親密な関係で多く見られる、好意を抱いている相手と同じ動作をしてしまうこと)を通じてテオとジュニョンの親密な関係性を表現しています。ちなみにソヌとジュニョンとの間にはミラーリング効果は見られていません。
 
**演出に関する内容は公式サイトを参考にしています**
 
안녕!

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