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ドラマ『それでも僕らは走り続ける』の中の気になる映画

 안녕하세요(アンニョンハセヨ)南うさぎです。

 ドラマ『それでも僕らは走り続ける』の主人公オ・ミジュ(シン・セギョン)の職業は映画の字幕翻訳家ということもあり、多くの映画シーンや名セリフが登場します。このドラマのもう一つの楽しみは、ドラマに出てくる映画探し! さりげなく流れていく映画の話やセリフを見つけるため、くり返して見るとどんどん新しい発見があります。ミジュは仕事のため映画を何回もくり返して見ますが、このドラマも何回もくり返して見るとミジュの気持ちに共感でき、ドラマのメッセージもしっかり伝わり心が暖かくなります。

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ドラマ『それでも僕らは走り続ける』からのキャプチャー画面。

 1話、ソンギョム(イム・シワン)とミジュが警察署に行ったとき、ミジュがソンギョムに「職業は? ジョン・ウィック?」と聞きますが、ソンギョムはその映画を知らず話が通じません。ジョン・ウィックは伝説と呼ばれる暗殺者で銃のことをよくわかるとソンギョムに教えます。

映画『ジョン・ウィック』(2014年)

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『マトリックス』シリーズなどのキアヌ・リーヴスがすご腕の元ヒットマンを演じたアクション映画です。ロシアン・マフィアに平穏な日々を壊された元暗殺者のキアヌが、壮絶な復讐に乗り出していくストーリーです。シリーズ化して大ヒットしています。

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ドラマ『それでも僕らは走り続ける』からのキャプチャー画面。

 5話、ソンギョムの後輩ウシク(イ・ジョンハ)はわざと約束をして、気まずい雰囲気だったミジュとソンギョムを会わせます。二人は食事をしながら自然と最近のことを話しだします。ソンギョムが最近やっていることを聞いたミジュは「ジェリー・マグワイア」がやっていることかと言います。でもソンギョムはジェリー・マグワイアを知りません。ミジュはトム・クルーズの映画での役名だと簡単に内容を説明してくれます。いつも新語や映画のことをミジュに教えてもらい、自分のものにしていくソンギョムの姿がとても可愛いです。トム・クルーズ演じる敏腕エージェントのジェリー・マグワイアが会社を辞めフリーになって理想を求めていく『ザ・エージェント』は、これからスポーツ・エージェントになっていくソンギョムの成長にも繋がるものがあり、つい見たくなります。

『ザ・エージェント』(1996年)

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 トム・クルーズ主演のヒット作。ドラマ版では原題と同じ「ジェリー・マグワイア」とされています。
 イケメンで優れた能力を持つスポーツ・エージェントのジェリーが、ある日、会社の利益に反する内容の提案書を作成したとしてクビになってしまいます。唯一自分の味方になってくれた経理担当のドロシーと新しいエージェントを立ち上げ、再び跳躍していくストーリーです。

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ドラマ『それでも僕らは走り続ける』からのキャプチャー画面。

 6話、ソンギョムと美大生のヨンファ(カン・テオ)がスーパーで偶然再会し、ヨンファがソンギョムの人差し指に自分の人差し指を合わせるシーンがあります。すぐ分かった人が多いと思いますが、映画『E.T.』の名シーンです。これも何だか分からないソンギョムにヨンファは「これは人の心を表現すること」だと伝え、ソンギョムは8話でミジュに指合わせをします。この再会からだんだん親しくなるソンギョムとヨンファの組み合わせもドラマの見どころです。

『E.T.』(1982年)

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 スティーブン・スピルバーグ監督の大ヒット作。地球に取り残された異星人と子どもたちの交流を描いたSFファンタジー映画で、多くの賞を受賞しています。

 映画についての会話だけでなく、ソンギョムとミジュが出会ったばかりのころは話が通じないシーンが多いです。ストーリーの進展につれてだんだん変わっていくソンギョムとミジュ。このドラマは言葉を意識しながら見るともっと楽しくなります。次回はドラマに登場する映画の名セリフを見ていきます。

 안녕!

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