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学生時代を思い出す「トッポッキ」

今回は韓国の食べ物「トッポッキ」について。
レシピと専門店も紹介します。

 トッポッキは韓国では国民的な軽食として愛されている食べ物です。小・中・高、どこの学校の前にもたいてい軽食を扱う食堂があり、そこのメニューには必ず載っています。つまり、韓国人にとってトッポッキは学生時代を思い出す懐かしい食べ物なのです。

 トッポッキに使う具材・トック(餅 떡)の形状や、トッピングなどは地方によって特徴が違います。ソウルでは細くて小さいトックを、釜山では厚みのあるトックを使います。

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 トックには、日本の餅と同じように米から作るものと、お団子のように小麦粉から作るものの2種類があり、選択できるお店が多いのですが、小麦粉から作ったものを好む人が多いです。韓国人にとって懐かしい味なのです。

 最近は時代とともにトッポッキの味やトッピングも変化してきました。ソウルでは即席トッポッキというその場で作って食べさせるものが有名ですが、そのトッピングは焼き餃子やうどん麺などまであります。

 今、韓国の街で出会うトッポッキは個性的なものが多く、いろいろな味を楽しめると思います。

《トッポッキ》떡볶이
「トック(餅 떡)」を使用した韓国料理で、直訳だと「餅炒め」。もともとは宮廷料理で炒め物だったが、煮込み料理に変化させた庶民的なものが広く楽しまれている。日本では「トッポギ」と表記されることが多い。

◆簡単トッポッキの作り方◆
材料:トック(トッポッキ用お餅200g)、韓かまぼこ(韓国四角かまぼこ)2枚、コチュジャン大さじ1と1/2、砂糖大さじ1、昆布出しまたは水400cc、長ネギ1本
①フライパンに昆布出しまたは水、コチュジャン、砂糖を入れ強火で加熱する。
②沸騰したら中火~弱火に斜めに切ったねぎを入れ5分くらい炒める。
③トックと一口サイズに切った韓かまぼこを入れ15分くらい煮汁がなくなるまで炒める。

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◆ラーメンを入れた「ラポッキ」にする場合◆
トッポッキにラーメンを入れたものをラポッキと言い、これも定番の軽食です。作り方は上記とほぼ同じですが、水の分量を500ccにして、③の段階で10分くらい炒めてからラーメン(インスタント麺)を入れ、さらに5分ほど炒めれば完成です。

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◆トッポッキ専門店「ゴヤンイブオッ 고양이 부엌」◆
ソウルの即席トッポッキ専門店。「ゴヤンイブオッ=猫のキッチン」という可愛いらしい名前で、韓国の学生達に人気です。海鮮出汁にモヤシがたくさん入っていて、ほかとはひと味違います。具材はお餅以外に、ゆで卵、焼き餃子、うどん麺、チョル麺など種類が多く、お好みでトッピングができます。とくに焼き餃子とチョル麺はおすすめです。ちなみに、トッポッキに入るトッピングのことは「サリ=사리」と言います。また、食材のテイクアウトもできるので、ソウルでの長期滞在の時は、部屋で作って食べてみるのも一興です。

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《チョル麺》쫄면
韓国仁川(インチョン)の代表料理で、辛口のしこしこ麺。


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