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【レシピつき】熟成キムチで作る素朴だけど愛情たっぷりのそうめん、キムチククス 김치국수(ドラマ『サンガプ屋台』について#3)

『サンガプ屋台』について3回目です。さまざまな料理が登場するドラマですが、今回は4話に登場するキムチククスとそのレシピを紹介します。

 大量のそうめんが必要になったサンガプ屋台の女将ウォルジュ(ファン・ジョンウム)は、スーパーでそうめんの在庫をすべてカゴに入れます。そこに現れたおばあさんが、孫に食べさせたいからそうめんを少し譲って欲しいと頼んできます。

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ドラマ『サンガプ屋台』からのキャプチャー画面。「買い占めないでよ」と言いながらおばあさんが追いかけてくるシーン。

 ウォルジュは、あの世にいる先祖たちが宝くじの当選番号を現世の子孫に教える権利を手に入れるための大会「クスン宝くじ対戦」で参加者たちに振る舞うためにそうめんを買おうとしていました。

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ドラマ『サンガプ屋台』公式HP(http://tv.jtbc.joins.com/mysticpopupbar)から。あの世で行われているクスン宝くじ対戦のシーン。

 実際、宝くじに当たった人の中には先祖が番号を教えてくれる夢を見たという人もいて、先祖の夢は宝くじにつながると言われます。韓国では豚の夢は金運が良くなるいい夢とされていますので、豚の夢を見たら宝くじを買う人も多いです。ちなみに日本のイノシシ年は韓国では豚年になるんです。

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ドラマ『サンガプ屋台』からのキャプチャー画面。振る舞われたそうめん。

 また、クスン(夢の中の世界)の保育園で子どもたちのためにウォルジュが色々な具材を加えて作ったククスは、チャンチククスと言います。チャンチククスは韓国の家庭でよく作って食べるので、具材も家庭によって変わります。チャンチククスのレシピは以前の記事にレシピがあるので参考にしてください。ククスは夏には冷たく、冬には温かくして食べると美味しいです。

【参考レシピ】「レシピ動画つき!」韓国定番の温かい“祝宴”そうめん「チャンチククス」(ドラマ『椿の花咲く頃』について#9)

 さて、ウォルジュはスーパーを出てドリンクを飲みながら、そうめんを譲ったおばあさんと、昔のシンプルで素朴な味の「キムチククス(キムチそうめん)」の話をします。おばあさんが話すキムチククスの作り方を聞いていると、見ているこちらも思わず食べたくなります。キムチそうめんはキムチの味で決まるので、きっとおばあさんのキムチも、キムチそうめんも家族への思いがこもって美味しいのでしょうね。

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ドラマ『サンガプ屋台』からのキャプチャー画面。昔の作り方を喋っているおばあさん。

 2人の会話でわかりますが、最近は色々な材料を加えて食べるのが定番なので、キムチだけを入れるククスはあまり作りません。しかし今回は敢えて素朴な感じでキムチククスを作ってみました。キムチは一気に入れず、味を見ながら調節していってください。

キムチククスレシピ

材料 [1人前]
そうめん50g、煮干し出し汁220ml、熟成キムチ120g、ごま油小さじ1、醤油小さじ1、ごま小さじ1/2、ねぎみじん切り小さじ1

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1.食べやすく切ったキムチを水に軽くさらし、水気を切ります。

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2.キムチにごま油、ごま、ねぎを加えて和えます。

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3.そうめんを茹でて氷水にさらして水気を切りお皿に入れます。
4.そうめんに煮干し出し汁をかけます。

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5.キムチをかけて完成です。
(キムチは半分くらい入れてもう半分はお皿に入れてそうめんのそばに添え、味を見ながら調整してください)

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