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2022年、シンドロームを巻き起こした『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』

 안녕하세요(アンニョンハセヨ)南うさぎです。
 
 2022年もあと少しで終わりですね。今年も多くの名作韓国ドラマがありましたが、その中のひとつが『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。6月29日から8月18日まで放送(韓国ENS・Netflix)され、韓国では1話で全国視聴率0.94%だったのが3話では4.03%、9話では15.7%に上昇しつづけ、最終話は17.5%まで上がって大きな話題になりました。

※写真は特記以外はNAMOO ACTORS(http://www.namooactors.com/bbs/board.php?bo_table=nm3402&wr_id=84)より。

 2022年の韓国のドラマで最も高い視聴率です。ドラマの話題とともに制作会社の時価総額も15日間で1500億ウォン増加し、株価は91%増加して連日ニュースになりました。ドラマの人気は韓国国内にとどまらず世界に広がり、20カ国で1位を獲ってドラマの終了後も話題が絶えませんでした。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の大ヒットは、コンテンツを作る主体、つまり制作会社がIP(知的財産権)を確保したということでも大きな意味を持ちます。制作会社はNetflixオリジナル制作の提案を断って、放送権だけを売ると交渉したそうです。

 いくら大ヒットして話題になっても、IPを保有しないと大きな利益につながるのは難しいそうです。実際にNetflixのオリジナルドラマ『イカゲーム』は、あれだけの世界的な大ヒットになってもNetflixがIPを保有するために制作会社の経済的な効果は期待できませんでした。なのでこれからのKコンテンツ市場はIPを確保するためにもっと力を注いでいくと思われます。

 制作会社であるエイストーリーはシーズン2の制作を発表し、2024年の放送を目標としています。登場人物の90%をそのままにすることと、演出・出演者もできる限り変えずに進めることを目指しているそうです。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は、ウ・ヨンウという天才的な頭脳を持つ自閉症スペクトラム症の弁護士の物語で、毎回さまざまなエピソードで心温まる感動を広げます。ハンデを抱える主人公のストーリーと、実話を元にした事件や社会弱者の問題を各エピソードとして展開する法廷ドラマです。

 絶対的な悪人が登場せず、悪人でもそれぞれの背景を持つ立体的な人物を描いています。今までは障害者を主人公にして描かれた作品は社会の理不尽なところを頂点にして重い雰囲気のものが多かったですが、このドラマは自閉症スペクトラム症の障害を持つ主人公に偏見を持たずに接する人が多く、ドラマが描いている世界観に共感した人も多かったと思います。
 また、7月27日にウェブトゥーンの1話(総60話)が公開されています。ミュージカルの制作も決定されて2024年に初公演を予定しています。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は実は2021年放送予定でしたが、実際の放送は2022年になりました。その理由はウ・ヨンウ役にパク・ウンビンをキャスティングするためでした。ドラマの制作チームはウ・ヨンウというキャラクターに一番適切であると、パク・ウンビンをキャスティングしようとしましたが、パク・ウンビンは自分がそのキャラクターをうまく表現できるかどうか分からず断ったそうです。しかし、制作チームはほかの女優をキャスティングせずにパク・ウンビンが受諾するまで1年間待っていました。その誠意にパク・ウンビンも出演を決めたそうです。期待に応えるようにパク・ウンビンが演じるウ・ヨンウは多くの視聴者に愛され、ドラマは大成功になりました。

 1992年生まれのパク・ウンビンは1996年に児童服カタログのモデルとしてデビューして、多くのドラマや映画に出演しています。子役から成人の女優になるまでさまざまなジャンルに挑戦して自分に合うキャラクターを選んで活躍していて、演技歴に空白がなく好感度も高いです。キャラクターの分析が優れていて、作品やキャラクターごとに外見や発声も変えるので彼女が出演した作品を比較して見るとさらに面白くなります。最後に彼女が出演した多くの作品の中で私が好きな3つの作品を紹介したいと思います。

『恋慕』

https://program.kbs.co.kr/2tv/drama/thekingsaffection

『恋慕』では男装の演技やアクションシーンが見事です。時代劇ですが、発声や声色や発生がとてもきれいで安定した演技力で好評でした。9月5日に行われた第49回韓国放送大賞で、皇太子役を演じたパク・ウンビンは最優秀賞を受賞しています。

『ブラームスは好きですか?』

https://m.programs.sbs.co.kr/drama/brahms/main

 ドラマ『ブラームスは好きですか?』では、バイオリンを愛して経営学科を卒業してから音楽大学に入学するチェ・ソンア役を演じています。チェ・ソンアの恋心を繊細に表現しているのでパク・ウンビンの感性的な演技が見たい人におすすめです。また、相手役のキム・ミンジェとの相性も抜群で2020年SBS演技大賞でベストカップル賞を受賞しています。バイオリン演奏も代役なしでやっています。

『青春時代』

https://mtv.jtbc.co.kr/photo/pr10010422/pm10035649/detail/8247

 同じシェアハウスに暮らす5人の女子大生の愉快で活発な同居生活を描いたドラマ『青春時代』。この作品では実際の自分の性格とは180度違うキャラクターのソン・ジウォン役を演じて、素晴らしい演技を見せています。

 안녕!

 

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