高校生がクラウドファンディングに挑戦する際に一番大切にしなくてはいけないこと【リターン編】
さて今回は「高校生がクラウドファンディングに挑戦する際に一番大切にしなくてはいけないこと【リターン編】」というテーマでお伝えします。
結論からお伝えすると「お金がかからない、もしくはかかっても極めて少額なリターンを用意」しましょう。
高校生がクラウドファンディングにチャレンジするに当たっての最も気をつけなければいけないポイントです。
ここをしっかり押さえておかないと、あとあと金銭的な部分で大変なことになってしまいます。
そもそも「高校生がクラファン?? なんで??」と思った方も多いのではないでしょうか。
ところがどっこい、めちゃくちゃきますよ、問い合わせ。
しかもかなり公共性が高く、いわゆる「世のため人のため」という内容のプロジェクトが多いんです。
頭が下がりますし「日本の未来は明るい!」 と嬉しい気持ちになっちゃいます。
ということで、これからクラウドファンディングに挑戦したい高校生諸君に、丁寧かつわかりやすくアドバイスさせていただきますね!
ポイントは3つ。
・なぜ「お金がかからない、もしくはかかっても極めて少額なリターン」にする必要があるか
・おすすめのリターン①
・おすすめのリターン②
早速いってみましょう!
そもそも、なぜ「お金がかからない、もしくはかかっても極めて少額なリターンを用意」にする必要があるのか……
答えは簡単、高校生はお金を持っていないからです。
お金、すなわち「信用と信頼」。
(こちらの動画でお金と信用と信頼の関係を説明しています)
社会的には高校生と言えど赤ちゃんみたいなもの、信用も信頼もへったくれもまだまだありません。
それが悪いという意味ではなく、それが現実ということですね。
で、あればアイディアと行動力で現状を乗り切るしかありません。
逆にこういった縛りがあった方がアイディアってのは出てきやすかったりするものです。
真っ白い画用紙と24色のクレヨンを渡されて「何でも描いていいよ!」と言われても、何を描いていいかわからないじゃないですか?
「赤と青と緑のクレヨンのみで絵を描いてみて」
と言われれば、描けるものが限られてくるので、とっつきやすくなるとは思いませんか?
そういうことです。
お金がかからないおすすめのリターン①
名付けて!!
「現役高校生があなたのビジネスにアドバイスさせていただきます!」
みたいなタイトルでいかがでしょう。
これ結構需要あると思うんですよね。
高校生をターゲットにしたビジネスっていくつかあると思うのですが……例えば自動車学校など。
私が住んでいる新潟県では高校三年生になったら半分以上の生徒が普通車の免許をとりに教習所に通います。
・どんな教習所にしたら高校生に選んでもらえるか?
・どんな教官だったら安心して教習を受けれるか?
・どんなサービスがあったら楽しんで通えるか?
・どんな情報発信をすれば届くのか?
このあたりって教習所の営業の方々はリアルな高校生の声を聴きたいはず。
現役高校生がどのような感覚で教習所を選ぶのか……気になります。
ほかにも若手のリクルートに困っている企業が、どのように募集を出していけばいいのかを、高校生に聴いてみるのもめちゃくちゃアリではないでしょうか。
・ハローワークなのか?
・ホームページなのか?
・SNSなのか?
どの媒体からの発信に力を入れていけば成果がでるのか?
現役の高校生に聴いてみたいとは思いませんか?
制限時間は60分。
クライアントから事前に相談内容を聴いておいて、それに対して解決案をプレゼンしていく流れがスムーズでしょう。
高校生ならではの自由自在なアイディアで圧倒したいところ。
社会勉強としても実企業のお困りごとを解決する現場に立ち合えるのは高校生にとっては貴重な経験になります。
企業サイドも現役高校生に直接コンタクトをとれる機会はそれほどないと思うので、お互いにとってWINWINなリターンではないでしょうか?
問題点としては、あまり入り組んだ内容に対してのアドバイスには対応できないことでしょうかね。
特にお金とか数字的なところに関しては難しいと思うので、そのあたりはクライアントのセンスも問われるところです。
おすすめのお金がかからないリターン②
これもさきほどの内容とかぶるかもしれませんが「現役高校生があなたの企業(ビジネス)を取材して記事をつくります」というのはいかがでしょう。
中学生や高校生になると「職業体験」という課題があると思いますが、その延長線上みたいなイメージですね。
職業体験はこどもたちが各企業でさまざまな体験して、それぞれまとめたものをクラス単位で発表して終わりだと思います。
それを少し進化させて、各企業で体験したことを取材記事としてまとめ、企業のホームページやSNSの発信ネタとして使ってもらうというリターン。
企業としては若い世代の目線で感じたことを知ることで、新しい課題が見つかるはず。
また若手の人材を必要としているタイミングであれば、その年代に直アプローチができます。
高校生はさまざまな企業がどのようなビジネスを展開しているのかを間近で見ることができますし、取材記事としてまとめることでコンテンツを作成する力も身に付きます。
こちらもWINWIN。
職業体験を受け入れたことがある企業であれば、勝手もわかると思うので、それほどハードルは高くないかなぁ……と。
あとは取材記事のクオリティーをどこまでもっていけるかが課題ですかね。
小学生レベルの「職業体験、たのしかったです!」みたいな記事ではちょっとね。
高校生がクラウドファンディングに挑戦する際に一番大切にしなくてはいけないこと【リターン編】まとめ
無料で用意できるリターンの筆頭といえば「ありがとうのメッセージ」ですよね。
クラウドファンディング終了後、感謝の気持ちを込めてメールなどを利用して支援者にメッセージを贈るというもの。
9割くらいのプロジェクトで採用されているリターンなので、使わない手はありません。
鉄板で入れておきましょう。
ここで大切なのが「ありがとうメッセージ」リターンの値段を低く設定しないことです。
よく「500円」で設定しているプロジェクトを見かけますが、もったいない。
最低でも「1,000円」にしてください。
「2,000円〜3,000円」でもOKです。
高校生が主体のプロジェクトであれば、支援してくれるのは大人がほとんど。
「がんばれ!!」の気持ちを込めて支援をしてくれるはずですので、そこは遠慮なく甘えてください。
その感謝の気持ちを全身全霊で「ありがとうメッセージ」に込めて届けましょう。
まとめます。
とにかく費用がなるべくかからない、かつ高校生らしい、高校生にしか用意できないリターンを考えてみましょう。
ひとつのアイディアが「高校生コンサル」ですね。
企業が高校生からコンサルを受ける経験ってほとんどないでしょうから、お互いにとって貴重な体験になることが予想されます。
もうひとつのアイディアが「高校生があなたのビジネスを取材して記事にします」ですね。
若い視点からの意見を参考にして、あなたのビジネスを見つめ直すチャンスにしてください。
いまどきの若者は想像以上に賢いです。
高校生がクラウドファンディングに挑戦することはお金の勉強になるし、マーケティングも学べるし、最強の課外授業だといえます。
たとえ目標金額に達成しなくても、失うものはありません(やり方にもよりますが)。
よりたくさんの高校生にチャレンジしてほしい!!
連絡お待ちしております。
新潟県でカメラマンとして活動しています。特に飲食店などのメニュー撮影、ブツ撮りに定評あり。ポートフォリオ→https://jinbo-lab.jp/。一般社団法人 愛南魚沼みらい塾理事。1980年生まれ。