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オークランドへ一人旅に出かけた話。⑵散々な始まり

2019/4/11 10:16

初日のよるは最悪だった。
安いホステルだったから仕方ないんだけれど、騒音の中で眠らなければならなかったからだ。ホステルに併設されているバーでちょうどその日、何かのパーティーが行われていたのだ。EDMの爆音のビートが体に響くほど。"えーっと、私はクラブの中で寝ようとしているのかしらね?"という様な有様。イヤホンをつけても眠れず。

病み上がりで始まった今回の旅だけれど強制的にタフなところに身を置かねばならなかっったおかげで風邪もどうやら"おーっと、この子を風邪で苦しませている場合ではなさそうだ!"とでも思ったのか、スーッと治っていってくれた。

そんなわけで眠るのに、一苦労したせいで二日目はかなりゆっくりめに起きた。ベッドシーツを交換しにきてくれたカラッと明るく元気なお兄さんにオークランドのおすすめをいくつか教えてもらい、午前中にスカイタワーに上り、午後にはミッションベイに。

ミッションベイ、砂浜に寝転んで読書。ちょっぴり日焼け。

一人旅とういうものは本当にいろんな事を考える。

異国の地に一人で行くという事は、頭で考えると大した事はなくても、"生身の自分を晒して実際にやってみる"と結構神経を使うし、虚しく感じる時だってある。ドイツ、そしてこれまでの一人旅でもそうだった。多忙な日常生活では見て見ぬ振り(というか気がついてすらいない)をしてきた自分が顔をだす。

自分の"弱さ"、そして"もろさ"。

仕事で10カ国以上の国の人達と働いている私。そしてこうやって、一人で海外に来ちゃう私。だけど(私にとって)大胆に進んで行けるのは、自分が"怖いもの知らず、冒険好きタイプ"というよりかはむしろ、心のそこから安心して戻る場所(家族、恋人そして親友)がいるからこそちょっと未知数で怖いけど面白そうだなと思うものを果敢に試せるだけであると気がついた。

自分の弱さとかもろさを知る事で、人とのつながりに優しさと愛情を注ぐ意識をむけられる様になるなと思う。

話はちょっと変わって。

【ルームメイトの話】
ホステルでは毎日ルームメートが入れ替わった。
各国のおない年くらいの女の子たちとたくさん出会った。カナダ人、フランス人、ドイツ人、アメリカ人、スウェーデン人。

中でも、スウェーデン人のエマちゃんが話しやすくて好きだったな。エマちゃんのボーイフレンドが私が留学していたドイツのケルン出身ということから、話が盛り上がったっけ。旅先で始まる恋愛についてキャッピと恋バナしたのが楽しかったな〜。


私も随分と(ドイツ留学前と比べると)オープンマインドになってきたもんだと、自分に関心しました。毎日ドイツ人の子たちが18時くらいから念入りにメイクアップして、ばっちりめかしこんで
夜のオークランドに消えていくのを見送るのもなかなかいい体験だったな。


(続く)

Minami

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