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第15回「甘さは必要か」

 甘いものが好きです。和も洋も問いません。疲れた時の糖分補給、何かがうまく進んだ時のご褒美、いろいろと理由をつけては頬張ります。糖質やカロリーは気にしません。純粋に幸福感を味わいます。
 ストレス解消に一役買うのも甘いものです。今でこそなくなりましたが、敗戦後にホテルの部屋や帰りの車中で、きのこの山やたけのこの里を貪り食べた記憶もまだそう遠くはありません。記憶媒体としてのスイーツは、決して甘い思い出だけを思い出させてくれるわけではないのです。

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