リフレクテリーの感想とログ

賽子楼ぱるさんGMで、リフレクテリーというソロジャーナルを遊んできました!
ソロジャーナルって何?という方はこちらの記事で。
https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%ABRPG

正直私も何をやるのかよく理解せぬまま、ぱるさんの作品大好き!ぱるさんGMで遊びたーい!!という動機で参加したんですが笑、本当にめちゃめちゃ楽しかったです!!!

その時のリザルトと、書いたストーリーがこちら。


クインシーの人生は波乱に満ちていた。
生まれた直後に大災害が起き、両親が他界。
その後親戚のもとや児童養護施設等を転々とすることとなる。

引っ越し、転校する度に起こるいじめ、暴力。
彼を取り巻く環境は常に過酷で、心休まる時は誰もいない屋根裏部屋で本を読んでいる時だけだった。

四面楚歌、孤立無援。
そんな四字熟語で表すことすら出来ないほど苛烈な子供時代。
そんな中でもクインシーはめげず、苦しい日々に耐えながら成長し、大人になった。

学生時代困った時に色々と相談に乗ってくれたカウンセラーに憧れ、カウンセラーになり、精神病棟で働き始めた。
大変なことも沢山あったが自分の力で収入を得、少しずつ自信と自由を手に入れつつあった。

ようやく手に入れた、束の間の幸せ、日常。
それは、長くは続かなかった。

ある日、病棟に入院している患者が自分が持っていた指輪がないと騒ぎ始めたのだ。
騒いでいるのを止めようと、彼女に近づこうとしてーー動けなくなってしまった。
彼女は、妊娠していた。

押さえつけられながら半狂乱になって叫ぶ妊婦。
その姿を見ていると、彼女の向こうに絶望に顔を歪める男女の姿が見えた。
それは、写真でしか見たことのない、両親の姿。

意味もわからず呆然としていると、そんな自分の服の裾を誰かが引っ張った。
見ると、そこには一人の少女が居た。
顔立ちを見るに、妊婦の面影がある少女。
彼女の頬には大きなガーゼが貼られており、服の端からは沢山の痣が見えた。

気付いた時には少女を強く抱きしめていた。
彼女を救わなければ、何故かそう思った。思ってしまった。

正気を取り戻した時には、列車の中だった。
列車の外には見たことのない田園風景が広がっていた。

呆然とするクインシーの手に、小さな手が触れる。
自分を表情の乏しい瞳で見上げる少女のやせ細った手。

瞬間、もうこれまでの日常には戻れないことを悟った。
この電車がどこに行き着くのかも分からない。
それでも、もう動き始めてしまった何かは、もう止まらない。
乗客がまばらで静かな車内に、列車の走行音だけが静かに響き続けていた。


いや~、本当に久しぶりに物語を書いたんですが、創作意欲がすごく湧いてきました!
カードを通して他人の物語を紡ぐんですが、一人一人が紡ぐ物語、解釈が全く違うのもすごく興味深かったです。

まだ試遊卓も募集しているので興味ある方はリフレクテリーさんのアカウントへ。

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