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いつアセット・アロケーションを見直すのか

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運用資産を増やしたり、現金が必要になった場合はアセット・アロケーションを見直すことはわかりました。では相場の上げ下げによるリスク資産の増減の見直しはいつやれば良いのでしょう。

はい、別に決まりはありません。
先に決めたアセット比率(現金:リスク資産)から大きくかけ離れたときに実施しても良いし、慣れるまでは定期的に毎週や毎日でもやって構いません。
では、仮に毎日アセット・アロケーションの見直しを行うことと、放置することでは運用にどう違いがでるのでしょう?

これは、当初決めた「リスク許容度」に影響が出てきます。
例えば、現金:リスク資産の比率を50:50に決めた前提は「資産が25%減ることを許容できる」でした。
毎日アセット・アロケーションを見直せば、この前提どおりに資産運用が行われますが、株価が上昇し、リスク資産の割合が増加しているのにこれを放置すれば、「リスク許容度」が決めた前提より緩くなってしまいます。
その代わり、放置後も更に株価は上昇し続けるなら、リスク資産が増えた分だけ利益が上乗せされ、当初予定されるリターンより評価益が増えていきます。
まさにこれが

リスクを取らないとリターンは生まれない

ということです。

結論、初心者のうちは慣れるために、また資産の増減を実感するためにも、できるだけ毎日でも現金・リスク資産の割合を計算し、短期間でアセット・アロケーションの見直しを行うことをお勧めします。
優良なインデックスファンドは販売手数料が無料ですので、何度売買しても手数料で資産が減少することはありません。良い練習になると思います。

また、ある程度相場に慣れて来たら、例えば上昇相場に乗っていると感じたら、すぐリスク資産を売却するのでなく、少し時間をおいてからアセット・アロケーションの見直しを行っても良いと思います。
少し多めのリスクを取る期間が増えますが、その分リターンも期待できるので、楽しみも増えます。
無論、先行き読み間違えても、アセットは元に戻るだけですから、再度見直しさえ行えば何も大きな運用失敗にはならないでしょう。

まぁタイミングを図ることは本来あまり好ましくないので、それよりも1ヶ月とか3ヶ月とか定期的に感覚を空けて、機械的に見直しを行う方を私としてはおすすめします。
とにかくプロでもなければ、資産運用のことに手間と時間をかけるべきではないというのが、このnoteで伝えたいことです。

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