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アノマリーについて考える
「アノマリー」とは理論的根拠があるわけではないが、よく当たる相場での経験則のことです。「相場格言」として伝えられているものが数多くあります。
まぁ「当たるも八卦当たらぬも八卦」なのですが、投資の世界では結構重要視されています。
一応、検証してみます。
10月末買い、4月末売り
「Sell in May and go away, and come back on St. Legers Day」(5月に(株を)売って去りなさい。そしてセント・レジャー・デイ(9月)に戻って来なさい)が有名ですが、最近はヘッジファンドの動向などから「10月末買い、4月末売り」の方が良く使われるので、この検証をします。
![](https://assets.st-note.com/img/1671167628637-c5z9B332al.png?width=1200)
過去12年で検証してみると、
日経平均は8勝4敗、平均騰落率+7.87%
S&P500は9勝3敗、平均騰落率+7.24%
ここ数年はあまりよくありませんが、以前は鉄板のトレード期間でした。
特に、夏相場などが不調な時は結構当たる確率が高く、年末高や年度末高と重なると、買い方にはかなり有利な期間となります。
続いて、最近よく囁かれる
1月末買い、7月末売り
の検証です。
![](https://assets.st-note.com/img/1671168054021-pjq6ewOha0.png?width=1200)
日経平均は7勝5敗、平均騰落率+2.86%
S&P500は10勝2敗、平均騰落率+6.12%
年末年始高後の反動安を狙って、サマーラリーの走りを狙う戦略ですが、日経平均は大したことないですね。むしろ米国株の方が安定感を示しているように見えます。
ただやはりオーソドックスに「10月末買い、4月末売り」の方がわかりやすいでしょうか。
水星逆行
つづいて、検証まではしませんが、「水星逆行」アノマリーというのもあります。
「水星逆行」とは、水性が通常の公転軌道とは反対に動いている現象のことで、相場の世界では
マーケットが荒れやすい
トレンド転換が起こりやすい
と言われています。2022年は次のとおり逆行現象が起こりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1671168773050-IApziKyLdh.png?width=1200)
これは、特に「株価が下がる」とかではなく、あくまでも「荒れる」ということが多いので、株価の乱高下が激しくなることが多いようです。
なので逆に「安いところを拾えるチャンス」にもなり得るので、単に弱気に相場を見ることもないですが、「高値づかみには注意」くらいはしていても良いかも知れません。
他にも「SQ週の相場は荒れやすい」など探せば色々あると思いますが、淡々と積立投資を行っている「普通の人」さんたちには、あまり関係ないかも知れません。
まぁ、なにもしない「ほったらかし投資」に飽きてきたら、少しは相場に参加するくらいの気持ちで、「10月末買い」に乗って
リスク資産の比率を多少上げてみる
くらいのことはやっても良いかも知れませんね。
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