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日記6:春の苦しみ

春って特有の苦しさがあると思う。木々が芽吹いて花が咲き乱れて、子どもたちはワクワクして世間も新しい季節に心躍る。
一方でようやく寒く辛い冬を越えて春が来ても、また同じことの繰り返しが待っているのだと、新しい季節が来て新しい年度になっても自分は変わらないのだと絶望する。周りと自分の精神状態とのギャップに茫然とする。

先を見てはいけないと思う。これから起こりうる辛く悲しい出来事を想像してしまうくらいなら、今だけを生きるしかないと思う。
実際、チンパンジー将来を想像しないから絶望もしないという。

将来は、思いもよらないことが起こる。思い返せば今までだってそうだったじゃない?九州で生活することになるなんて思いもよらなかったし、今お世話になっている人たちと出会えるとも思ってなかった。何かが今の状況をガラッと変えてくれるかもしれないし、恐れている状況がそんなに悪いものでもないかもしれない。悪い状況にだってすぐに適応できてしまうのが人間なのだから。

そんなことを自分に言い聞かせながら通勤中。

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