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私は食育ができない

私が一番苦手なのが料理。
ネットでおいしそうなレシピを見つけて作れば、おいしく作ることはできる。でも、根本的に料理が好きではない。嫌い。
料理しなきゃと思うとものすごく憂鬱になり、料理が終わるともうなんだか一大プロジェクトが終わったかくらいの解放感を得られる。
それが毎日2回ないし3回なんだから、本当に勘弁してほしい。

だから、大人の食事に加えて子供の食事を作らなきゃいけないとか、子供が食べやすいものを考えて、栄養が偏らないように考えて、いろいろな味を体験させてとか、なんなら子供にも料理経験をとか、もう本当に無理。

一方、自分の親は本当にしっかり食育してくれたと思う。
冷食なんて思い出す限り数回しかなかったし、毎日ご飯、汁物、おかず数品だったし、パンやケーキは手作りだったし、手作りのおやつが出てくるし。
だからこそ、なんだかきちんとできない、やりたくない自分への罪悪感が大きすぎる。

ぶっちゃけて,子どもへの離乳食で,おかゆを1から作ったことはない。
すりつぶした野菜を作ったこともない。
やわらかくうどんを煮たこともない。
全て,生協の「すくすくスマイル」でやってきた。

だって,おかゆだっておいしそうにできていて,ちゃんと小分けの冷凍にされてる。月齢に応じてお湯を足して薄めればいい。
野菜は,煮るのに時間がかかりそうな人参やカボチャやさつまいもがすりつぶしてあって,滑らかにするのが難しそうなコーンもなめらかになって,小分けの冷凍にされてる。
野菜がくったくたに煮てあって,しかも赤ちゃん用にうすーいコンソメの味付けとかホワイトソースと絡めてあるおいしそうなのが,小分けの冷凍にされてる。
うどんも柔らかくゆでてあるのが,小分けの冷凍にされてる。
お肉も鶏ミンチがバラ冷凍にされてて,白身魚も骨がとってあって細かくなっていてバラ冷凍されてる。

もう,おかゆと野菜とお肉かお魚を混ぜてチンして出せば,毎日全然いけるでしょ,ってレベル。

食べなくてもこぼしても,私は必要以上にがっかりした顔やいらいらした顔を赤ちゃんに見せなくていい。
一緒に遊んであげられるし,赤ちゃんが寝ているときには一緒に休憩を取って,元気に相手ができるんだ。
だからこれが赤ちゃんにとってベストだ。

それでも,なかなか罪悪感は消えなかった。
インスタの素晴らしいおいしそうな色とりどりの離乳食を見ていると,娘に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

長女は,偏食気味。お野菜は好きじゃないし,濃い味が好き。
同じようなものを毎回食べたがる。
それもこれも,私のせいだと思っていた。

それでもどうしても料理ができなくて,次女も長女と同じものをあげて育てた。罪悪感を持ちながら…。

で,次女が2歳になって,私の罪悪感はなくなった。

次女はなんでも食べる。野菜も,青魚も,お肉も,納豆も,ひじきとかも。
親が食べているものに興味津々で,色々食べてみてはおいしい!と言う。

あー,長女の食の嗜好性は,私のせいだけど,私のせいじゃなかった。

私はお野菜よりお肉が好きで,濃い味が好きで,同じものを何度も食べてもなんとも思わない。そこが似たんだ。これは多分経験のモノじゃない。

そしてなんと,4歳半になって,長女も嫌がりながらも出されたものをちゃんと食べられるようになってきた。

食育をちゃんとしていないことに,開き直るつもりはないけど,根詰めたり,追い詰められたりする必要もないんじゃないかって話。
自分がが何とか楽しめてやれる程度で,いいんじゃないかな。

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