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ハタチから改めて始める〇〇


非日常がだんだんと日常に変わっていくこの頃。

そしてその生活に抵抗せずに適応していこうとしてる私。


大学でやっていたジャズバンドの練習もブラスバンドの練習もなく、音楽のない生活が嫌だったのか、自然と私の体は何年も触っていないピアノに向かっていた。

そう、あの大っ嫌いだったピアノに、!!

毎週火曜日にピアノ教室に通っていたから、月曜の夜は、母にいっつも怒鳴れながら、泣く泣く鍵盤に向かっていた。

当時は白と黒の二色で作られたピアノはモノクロで無機質にしか見えなくて、全くもって魅力を感じなかった私は、トロンボーンに心が傾いた。



最近の日課は一日中家に居たら、17時になると必ず体を動かすこと。

気に入っているインストラクターの You Tube をランダムで再生して体操をするのだけれど、今日は珍しくバレエ要素が組み込まれていた。

そして思い出す、そういえば、バレエも嫌々通わされていたな、と。

確か、練習不足のせいか、身体上の問題のせいか、バレリーナに絶対必要な足の甲が出なくて、トウシューズ買ったはいいが、ろくにつま先で立てずに、あっけなくバレエ人生を絶ったんだっけ。(笑)



一応、オンライン授業をやっているから家で大学生をしている。ほとんどやる気はないのだけど。でも流石にMacとiPadだけに向かうのはつまらない。

だから何を工夫するかって、それはiPad で課題の読み物をする時にapple pencilで字を書くチャンスがあったら異常に丁寧に書こうとする。例えば、分からない単語があって和訳するときとか、要約するときとか。

母が家の片付けをしていたら、昔、書道教室に通っていたときの練習した半紙が出てきた。

書道だけはなぜか好きで、一番続いた習い事だった。

字を綺麗に書こうというよりは、静けさの中で集中できて、誰にも邪魔されない一人の時間が堪らなく心地よかった。

練習が終わって、その日の成果を母に見せると、ここでもまた、「この"はね"はない」だの「字が寝そべっているのがみて取れる」だの口煩かったけど。


結局、嫌々ながら色々と習い事やらされたけど、確実に、私の一部となっている気がする。

あれからだいぶ成長した今になってようやく、意味を見出せている気がする。だって自粛生活になってもなお、人生を楽しめているのだもの。

きっと母は、生活を豊かにする工夫を知っていたのだろうか。

母は、いつも二枚上手だ。

大人になってもまだまだあなたに学ぶことは山ほどあるみたい。

母に感謝したいけど、

ちょっぴり恥ずかしいから、

母が寝ている隙に食器洗いとお風呂洗いをしてきた。


とびっきりの「ありがとう」を込めて。


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