【ドラマ感想】SKYキャッスル
韓国ドラマ「SKYキャッスル」Netflix
政治、宗教の話題を親しくない人との話題に選んではいけない、と何かで読んだ。
あとは、熱狂的なスポーツファンならスポーツ、お国が違えば歴史の話題も選んではいけない項目の一つだろう。
私が思うに、ママ友間の教育論もその一つだと思う。
教育については、千差万別。いいも悪いも、人の数だけある。しつけひとつとっても、人が変われば考え方が全然違う。
話題にしたとしても、これが正しい、こうすべきなんて絶対言っちゃいけない、と私は思う。
ドラマ「SKYキャッスル」は、「SKYキャッスル」という特権階級の人のみが住む事を許された居住地が舞台となっている。
広大な敷地のエントランスには門番がいて、周りは防犯カメラで囲まれた高いセキュリティ。共用のパーティルームやライブラリーなども備えている。
冒頭、ソジンが主催するパーティから物語は始まる。
SKYキャッスルの住人・ミョンジュの一人息子、ヨンジュがソウル医大に合格したことを祝うパーティだ。
ドレスにコース料理、弦楽器の生演奏、まるで晩餐会のようなパーティ。
ソジンはヨンジュから医大合格の秘訣を聞き出したかった。
そのために主催したパーティ。
パーティに招待された人たちの間でもマウントの取り合いがある。
そして、ヨンジュは「受験コーディネーター」の存在を明かす。
招待されたものだけが参加できる、コーディネーターを紹介する会が銀行主催で行われる。「受験コーディネーター」は塾や学校トータルで成績を管理してくれる受験スペシャリストだ。テストだけではなく内申点をいかに上げるかまでアドバイスしてくれる。
紹介された、合格率100パーセントの受験コーデを獲得したソジン。
しかし、その矢先、ヨンジュがSKYキャッスル内で自殺する。
幸せの絶頂だったはずのヨンジュが自殺したのはなぜか‥。
日本以上に受験戦争が激しいと言われる韓国。
複雑に入り組んだ人間関係。
みな誰もが人には言えない秘密を抱えている。
そして、母親はみな子どもの幸せを願っている。
けれども本当の幸せって‥?
受験戦争が激しい社会の制度の問題。
親子の問題。
夫婦の問題。
時にコミカルに描かれるそれらをみて、色々と考えさせられることは多い。
「何が正しいのか分からない」と言ってしまうジニは素直で正直で憎めない。
子どもが嫌がっているのを無理に勉強させることに時々罪悪感を感じて、
「1分だけ横になろう」と誘う。けれど、その次の日には「勉強しなさい!」と言ってしまう。ありのままの母親の姿を描き出している。
お受験を選ぶ人、そうでない人、英才教育を施せる人、そうでない人、選ぶ、選べない…
学歴至上主義である、日本、韓国…それならばできる限り勉強が出来た方がいい。どのくらい?どこまでする?
社会制度を変えることは難しい。だから、母親一人一人がしっかりしなければ‥そう思える内容だった。
ここに出てくる4人の母親。行き過ぎた行動も見受けられるのに、
彼女たちが一生懸命、子どもの将来を考えていることが伝わってくるがゆえに、憎めない。
私は、彼女たちそれぞれに共感してしまった。
人のふり見て我がふり直せ。
彼女たちを見ながら、自分を顧みたい。
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