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アラフォーOLによる『おひとりさまのゆる防災』の話~おはこんばんちは😁

皆さま、おはこんばんちは!
アラフォーOLの南野紀美です。

先日公式さんからのお題が目に飛び込んで参りましたので、note初心者のワタクシめ、今日は初のお題投稿 【みんなの防災ガイド】 にチャレンジです。

実は入れようと思っていた写真がいくつか撮れていないのですが、今日UPすることに決めていたので、写真は撮れたら追加する予定でいます。

なぜ『今日』なのかというと……、今日で大阪北部地震から3年になるから。
私の人生を大きく変える、節目のひとつだったからです。



・わたしの災害体験・


私が実際に経験した災害で特に大きなものといったら……

1995年1月:阪神淡路大震災
2018年6月:大阪北部地震
2018年9月:平成30年台風第21号

阪神淡路大震災は短大の頃。
大阪北部地震&台風の時にはリッパにアラフォーOLになっていました。

災害列島日本の住人として、また生きた惑星である地球の住人として、自身では体験していないけれども大きな災害も毎年どこかで起こっていて。
時系列がよくわからなくなっちゃってますが、奥尻島の地震・津波、中越地震、長野の地震、東日本大震災、千曲川の水害、熊本の地震、千葉の台風災害、広島の豪雨災害……。
恐ろしいことに枚挙に暇がありません。
近年では『コロナ禍』も広義の災害と言えるかもしれません。


・阪神淡路大震災・

さて、実際問題として、地震については震度6クラスになると揺れてる間はほぼ何もできなかったです。
せいぜいその場で自分の体勢を変えるとか、手の届く位置にあるものを引き寄せるとか、トイレに入っていなたらドアを開け放つ程度。

阪神淡路大震災の時、私は今はなき大阪北部の実家の2階で熟睡中。同じ部屋の隣で兄が寝ていて、襖の向こうの別室で両親が寝ていました。

『突き上げるような』なんてよく言いますが、もしかしたらちょっと浮いたかも。

「えっっ?」
「なにっっっ??」

訳もわからず咄嗟に体を丸めた直後、それまで頭のあった場所で鈍い音がしたのを聞きました。

隣室から父が「布団かぶってじっとしとけ!!!」と声をかけてくれましたが、その布団の中でも体が転がるような状態で立って動くことなんてできません。
ただ本棚が満載された本を揺れとともに吐き出しながら、その上に倒れかかっていくのを見ているばかりでした。
揺れがおさまってからふと見ると、枕の上に重たい地球儀が転がっていて、ぞっとしたものです。

幸い我が家では人的被害はなく、当時の飼い犬(柴系雑種)も1階で怯えていただけで怪我もなく済みました。
物的被害は食器がたくさん割れたのと、家の壁にヒビ多数、お風呂場が半壊。土台がズレたのか落ちたのか浴室内からお外が見えるありさまでした。

これを機に我が家では本棚を壁に固定。頭側の棚には軽いものだけを置くようになりました。(やたらと物の多い家だったので『置かない』という選択肢はなかったです)
あと、湯船のお湯は入浴後そのまま置いておいて、次回入浴する直前に入れ換えるようになりました。
屋外に大きなバケツを置いて雨水を溜めたりも……。


・大阪北部地震・

大阪北部地震の時は、やはり大阪北部の実家にいて出勤直前。恥ずかしながらお手洗いに入っているときでした。
便座の上で立ち上がりもできず揺さぶられるのを壁に手をついて耐えながら、咄嗟にお手洗いのドアを開け放ちました。
揺れていた時間は、阪神淡路大震災より短かったように思います。

おさまってから一番に1階でテレビを見ていた父に聞いたのは、「コレ、流してだいじょうぶ……?」という……。(なんとも尾篭な話で恐縮ですが小のほうでしたので念のため、って、なんの註釈だか……)
配管が無事かどうかという問題はあったものの、確認のしようもないこと、ひとまずタンク内に水があるのは確実なのと、次回以降は浴槽などに溜めおいた水があるので流してOKとのことで一安心。

このときも我が家に人的被害はなく、飼い犬はその2年前にお星さまになっていたので、ある意味で心配ない状態でした。
食器が少し割れたのと、植木鉢が割れたのと、家の壁にヒビ多数。お風呂場が半壊。阪神淡路大震災でダメージを受け補修された部分が、またもやダメになってしまいました。

一番困ったのは、ガスがなかなか復旧しなかったことです。停電は少しの間だったのですがガスは1週間くらいダメなままで、初夏とはいえ夏場ということもあってお風呂問題が発生。(そもそも半壊状態で使えませんでしたけど)

このときは銭湯の皆さまがご支援くださって、私は仕事帰りに大阪市内で格安で入浴させてもらった後に帰宅していました。
父母は電子レンジで温めたタオルで体を拭いたりしていたようです。

我が家にとっては、この時ライフラインの復旧順序が逆でなくて本当によかったと思っています。
夏場に電気がこないとエアコンが使えないため、高齢の両親は間違いなく熱中症になったりしていたはず。
冷蔵庫の中身も問題なく食べられて、電子レンジとIHコンロで料理もできていたので、お風呂問題以外は平時とほぼ変わらない状態に早い段階で戻れていました。

このお風呂問題がガス復旧後も思いのほか長引くことになるのですが、それはまた別のお話で……。



・平成30年台風第21号・

号数で言われてもなんのこっちゃと思われるでしょうが、不謹慎な言い方ながら端的に表現すると私にとっては『関空台風』という呼称になります。
連絡橋にタンカーがぶつかっちゃったり、高潮で空港が水浸しになっちゃった、アレです。

正直なところ、台風について私は甘くみていました。

そもそも大阪という土地柄は幸いにして台風とはご縁が薄く、親に聞いてもジェーン台風だの第二室戸台風だの昭和も初期の頃まで大きな被害は遡るものでした。
心配事といえば交通機関の動向程度で、台風なんてちょっとの間ゴウゴウびゅうびゅういって、ちょっとの間停電することがあっても、過ぎちゃえば大丈夫なもんでしょ?
……なんて感じです。

その認識は覆されることになりました。
いえ、6月に地震が起きてなければ。
……あるいはサクサク修復が進んでいれば。
私は今も台風を侮っていたままだったかも。

この日はさすがに会社も自宅待機になり、前日に食料品を少し多めに仕入れた他は、自転車をあらかじめ避難させた程度。家は地震でヒビだらけになった壁の補修のために足場が組まれたところでした。
私はこれ幸いとばかり、自宅で読書などしていました。

なかなかの長時間に渡ってゴウゴウびゅうびゅういってましたが、ある時突然轟音がして、少し家も揺れたように思います。次の瞬間にはガサッともドサッともつかない音がして、窓の外が暗くなりました。

ああ~~~。

それ以外の言葉が家族じゅうから出てこない瞬間というのは、そうあるものではありません。

台風が過ぎ去ってから両親と外に出てみると、案の定。
大きなヒビの入っていた箇所から、家の土壁がごっそり落ちていました。
不幸中の幸いだったのは、その時窓が割れなかったことと、補修のための足場とネット、台風で巻き上げられた簾がホールドしてくれたので、その下にあった自動車は小キズだけで無事だったということでしょうか。

本当に不幸中の幸い、でした。






・おひとりさまのゆる防災・


思いのほか災害体験が長くなってしまいました~。
大阪北部地震以降の話は思わせぶりというか匂わせっぽくなっちゃって恐縮なのですが、また別の機会に譲るとして、本題の防災についてです。

おうち備蓄

公なガイドラインとしてはこんな感じですね

飲料水 3日分(1人1日3リットルが目安)

非常食 3日分の食料として、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなど

トイレットペーパー、ティッシュペーパー・マッチ、ろうそく・カセットコンロ など

※ 大規模災害発生時には、「1週間分」の備蓄が望ましいとされています。
※ 飲料水とは別に、トイレを流したりするための生活用水も必要です。日頃から、水道水を入れたポリタンクを用意する、お風呂の水をいつも張っておく、などの備えをしておきましょう。

内閣府ホームページ【災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!】より
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html


私はエレベーターのない賃貸マンションの3階に住んでいるため、お部屋を決めたときから災害備蓄もかねてウォーターサーバーの契約をしました。
もちろん、電気が来なくても水の出せるキットも購入してあります。

とにかく水は重い!
普段の荷物に加えて、2Lでも2kg……。
自力で買って帰って階段を昇る大変さとお金を天秤にかけた結果ですが、むしろ今の契約では1本12Lで配送は2本からなので、配達して下さる方には感謝と申し訳なさでいっぱいです。



あと、持ち出しが必要になることを考えて、長期保存水の500mlのペットボトル24本入りの箱も玄関に置いてあるので(ここから2本は非常持ち出し袋に移しました)、飲料水対策は万全と言えるかと思います。

でもお風呂が西洋式バスタブで追い焚き機能がないので、実家でやっていたように普段から浴槽にお湯を溜めておくことができません。
それに、集合住宅の配管問題を思うと流すための水があっても、軽々に流していいものかどうか……。
そのため、災害用トイレを用意してあります。


食料品は基本ローリングストック方式&長期保存食の二段構えで。

例えばパスタ等の日保ちがしてかさばらないものなら、【今食べているパッケージ+未開封のものが2つ】になるようにしています。
パスタほど保たないものなら+1。
お気に入りの塩昆布とか、瓶詰めとか。
パックのご飯やレトルトのお粥、フリーズドライのお味噌汁や雑炊などは、急な体調不良の場合にも頂けるので、あると安心ですね。
もちろんカップ麺も。

個人的に好物であるはちみつも+1備蓄。
先日テレビで『はちみつは永久保存食!』という内容のことを言っていたので、+2にしてもいいかも……と思っています。
長期に保存したい場合は、必ず純粋なはちみつをお選びくださいね。

それからお米は普段食べているものとは別に、小分けで賞味期限の長いパックの無洗米を用意しています。銘柄米なので、ちょっとした楽しみにもなって一石二鳥です。



そもそも私の場合、食品を貯めておきたい欲求とついつい買いすぎてしまう癖がありまして……。
うっかり気を抜くと何人で何ヵ月籠城するのかというほどの備蓄が自然と構築されてしまうので、むしろきちんと消費することを心がけています。
目指せ食品ロスゼロ!なのです。

非常持ち出し袋のほうには長期保存食を少し入れてあります。
5年間保つようかんとか、アルファ米のおにぎりとか、ビスコの缶入りのとか。
軽くてすぐに口に入れられるものを主にチョイスしてみました。


トイレットペーパーもローリングストック。
常に未開封のものが1つある状態です。
去年の春の緊急事態宣言時のトイレットペーパーショックは記憶に新しいところですが、お陰で困らずにすみました。
こちらは好みとコンパクトさの兼ね合いから、1.5倍巻のものを普段使いに、5倍巻のは備蓄&持ち出し用としています。

生理用品も未開封のものが常に1パックあるように。
ティッシュペーパーはトイレットペーパーがあれば代用できるので(今のところ花粉症デビューもしていないので)、特別に備蓄はしていません。いつも買っているのが5パックで1セットなので、未使用のものが残り2パックになったら買い足しです。

マスクは50枚入り程度の箱入り未開封のものが、常に2箱あるように。
非常持ち出し袋には個包装タイプを入れています。

個人的にあると便利だろうと思っているのは、アイラップ。こちらも常に未開封のものが1つと、非常持ち出し袋にも入れてあります。
ラップと言っても袋状なので液体も入れられますし、湯煎調理にも使えていわゆる『被災メシ』にも重宝すると思います。


カセットコンロは無印良品のものが専用ケースがあって良さそうでしたので、店頭で一目惚れ購入。
1日1本弱消費するとして1週間分、ボンベ3缶入り×2組を追加購入しました。
一回これで鍋でも作って予行演習しとかなきゃと思っております。
そういえば、カセットコンロのガスボンベって使用期限があるものなんでしょうか?
……調べておかなくては。

電気に関しては、スマホ用のモバイルバッテリーを2種類用意しました。
ソーラータイプと普通のUSB充電タイプです。
ソーラータイプは非常持ち出し袋に、USBのは普段から持ち歩いています。


・おうち防災・


基本的に片付けられない女だものでお部屋は常に散らかりがちな私なのですが、ひとり暮らしをするにあたってお部屋で気をつけていることがいくつかあります。

高い場所に重いものを置かないこと。
→地球儀が落ちてきて怖かったから。

カーテンは基本的に閉めておくこと。
→窓が割れたら危ないから。

窓の側で寝ないこと。
→窓が割れたら危ないから。

エアコンが頭側に来ないようにすること。
→風が直に当たると寝にくいから……ではなく、落ちてきたら危ないから。

同時に、危ないとは知っているけれども避けられなかったこともあります。

ピアノのある部屋で寝ないこと。
→居室&ピアノの置ける部屋が1つしかないから。

寝室にキャスター家具を置かないこと。
→女性のひとり暮らしなので、重たいものは動かせないから。


それから、良質な睡眠のためにはやった方が良いことなのですが、阪神淡路大震災からこっち旅先以外ではやらないことがひとつありまして。

それは、寝間着で寝ること。

いかにもパジャマパジャマした着心地の良い寝間着では、何かあったときに無防備すぎて安心できなくなってしまいました。
阪神淡路大震災の直後には着替えるのも一苦労でしたし、その後も余震に備えて家族で普通の服で寝ていたことも影響していると思います。

部屋着以上外着未満というか、そのまま外出可能な見た目で、すこし柔らかいお洋服で毎日寝ています。


そうそう、もうひとつ。
もうそろそろ10年になりますが、視力矯正手術(角膜厚の関係でレーシックの親戚のラゼックという術式)を受けました。

阪神淡路大震災の時はメガネを枕元に置いて就寝していました。幸いメガネも地球儀や他の物に潰されることなく無事だったのですが、それを探すのに手間取ってしまい、結局兄が探して渡してくれました。

当時の裸眼視力が左0,04と右0,06で、視力検査の表(『ランドルト環』というやつですね)の一番上も基準位置からは見えず、自分の手元もぼやけるくらい。
地震後の物が散乱した部屋を裸眼で歩くなんて大変な危険行為です。この時、メガネが無事で本当に良かったと思っています。

手術自体には賛否ありますし人によって合う・合わないがありますので闇雲にオススメするものではありませんが、私にとっては最大の防災と言えるかも知れません。


・おそと防災・


天変地異の……特に地震の困る点は、いつどこで起きるかわからない、ということではないでしょうか。
おひとりさまに限らず、『どこで被災するか』は重大なポイントだと思います。

私の場合は、願わくは自宅で。次点は職場で。その次は……どこでしょう。百貨店とか大型のショッピングモールでしょうか。
東日本大震災のときの神対応からすると、ディズニーリゾートやその他のホテルも安心かも知れませんが、あまり現実的ではありませんね。

不謹慎ながら願望を書いてはみても、自分で選べるものではない以上、帰宅困難になった場合にもある程度備えておかなければなりません。

そう。ある程度、です。
毎日毎日非常持ち出し袋を背負って外出するわけにもいきませんし、それこそストレスです。
そこで、私が心がけている『ゆるおそと防災』ポイントを挙げてみます。

・靴はフラットで、足に合ったもの。
・マイボトルかペットボトルを持ち歩く。
・ちょっとした『おやつ袋(飴ちゃん&干し梅&チョコレート等)』を持ち歩く。
・夏でも薄手のストールを持ち歩く。
・ホイッスルを持ち歩く。
・モバイルバッテリーには充電した日を書いたマステを貼っておいて、定期的に使用→充電する。
・常に予備のマスク(個包装)を数枚持ち歩く。
・消毒用ジェルを持ち歩く。


書いてみると『持ち歩く』ばっかりですねえ……。
道理でいつも友人に「カバン重っっっ!!」って言われるわけです。私は毎日持っているので気にならなくなっちゃってるのですが……。
ちなみに最後のふたつは、コロナ時代に突入してから増えた項目です。


さてつらつらと書いて参りましたが、ひとり暮らしをするにあたり、自分に言い聞かせたことは『無理をしないこと』でした。
プラスに言い換えると『自分をたいせつにすること』

以前のnoteでも書いたことですが、まずは自分の身の安全を最大限に確保しておくことが、自分のみならず周囲の人々のケアをすることに繋がります。
防災においても、日々の生活においても同じことが言えると思うのです。
『そのとき』になって慌てないように、普段から練習しておくことがたいせつだな~と、アレクサンダー・テクニークを学ぶ中でしみじみ感じることが多くなってきました。


思い出したときに(←無理しない、なので^^)私がやっているルーティーンを書いておきますね。

もし不測の事態に遭遇したら……。
①まずは口からゆっくり息を吐きます。
②吐いたら、息を止めてゆっくり3つ数えて、息を止めることをやめます。(吸うことは気にしなくても、勝手に必要なだけ入ってきます)
③五感を最大限に活かして周囲を観察。自分の『いまここ』を確認します。

私がこれをやるときは、『頭が動いて自分全体がついてきて○○することができる』というアレクサンダー民にはお馴染みのお願いをステップごとに挟んでいます。
アンガーマネジメント等にも効果があるのではないかと勝手に思っているので、よかったらお試しくださいね。


今日も一日無事に過ごせたことに感謝しつつ、筆を置きたいと思います。
長文にお付き合い下さいまして、ありがとうございました。

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