置いてけぼり感がハンパない

 2024年元日、「7ORDER LIVE [ONE,] - DUAL Endroll」のラスト公演が開催された。私は、この公演に行けなかった。東京はそもそも公演数が少なく何度応募しても結局当たらなかったのだ。元日は例年祖父母の家に年始の挨拶に行く。幸いこの公演はAbemaで配信されることが決まったので、そもそも縁がなかったと諦めて配信のチケットを買った。
 地方の方も正月元日から上京するのは大変だ。参加できない人がたくさん居たはずで、「会場には行けなくてもオーラスに参加できる!」と喜んだ人も多かったと思う。

 新潟で起きた地震の関係で公演は協議の上遅れて開始された。祖父母宅から急いで帰宅した私も、Live放送に間に合った。

 オーラスは、セトリも衣装も変わっていた。真田くんのギターソロで始まる『ONE』ではなく、『Who I Am』で始まった。衣装も久々に見る赤衣装に身を包んでいる。お正月だからだったのかな。

 普通に面白かった。途中までは。
 せめて配信で見られて良かったと思った。

 アンコールの『雨が始まりの合図』が終わり、配信の画面は「最後にメンバーからのコメント映像が流れます」の案内が映ったまま随分と待たされた。ああ、これは現地の会場ではWアンコールに応えているのだと想像された。ずいぶん長い間待った気がしがした。

 やっと映される6人。公演を終え皆すっきりしたいい表情をしている。Wアンコールについては一切触れなかった。

 Wアンコールはあったのか、何が行われていたのかは実際に会場に見に行っていた方々が落とすレポという名のポストで知る。そこで『27』が披露されたという。私が6人で奏でるところを最も見たかった曲だった。

 なんだろう、このモヤモヤした気持ちは。

 コンサートの最後にスクリーンに映されるメンバーからの手書きのメッセージも楽しみの一つだが、これも配信では映されなかった。

 ただでさえ忙しい元日に、無理を押しても会場に足を運んだ人にしか味わえない景色をご褒美として見せることは確かに大切だと思う。ただ今回は随分と差を付けられた気がした。その場でしか味わえない空気感を堪能できるのだからそれだけで十分に特別で、今まではそれに加えたメリットといえば今後開催されるLIVEのスケジュールを少しだけ早く知れる事くらいしかない感覚でいたが、これまでももしかしたら配信でしかLIVEを見られない人はこんな寂しさを噛み締めていたのかもしれない。

 「『27』最高だった~!」という感想を聞いているだけなのはつらい。今後このツアーがDVD化された時に見る機会があるかもしれない。でもそれは遠い半年くらい先のことですっかり熱も冷めているだろう。

 なんだろう、この不完全燃焼な思いは。私の中では違和感が残り、配信のアーカイブを見る気になれない。私だけまだ第一章に取り残されたままなのかもしれない。私だけ何かがズレてきたのかもしれない。LIVEでよく言われる「付いてこいよお前ら〜!」の「お前ら」から外されてしまった気分だ。エンタメなのだから、楽しくないと思ったら、そこでお終いなのである。