ビックリしたのである。
真夜中、いや明け方、夏ならばマジックアワーに相当する時間にゆったりまったり始まるカツセマサヒコさんのラジオ番組に、我らが真田くんがゲスト出演した。
この中で1通のメッセージが紹介された。
「カツセさん作詞、真田くん作曲で一曲作ってください!」
著名なお二人に畏れ多くもそんな図々しいお願いをした人間「まりは」とは、私の事なのである。
なんか聞いたことあるなこの文章、と出たしで思ったが聞いたどころじゃなかった。自分が送ってた。
カツセさん×真田くんといえば、曲作りしか思いつかなかった。似たようなメッセージは大量に送られるだろうから平凡すぎて目に留まらないだろうけれど、一票でも多くその声を届けたい一心でろくに文章の精査もせずつまらない文章を送ってしまったと送信ボタン押したそばから後悔したことを思い出した。
こんな粗末な文章をカツセさん直々に読んでもらえたなんて、すごくないすか?
今になってジワジワ感動しています。
そして「やってみたいですね!」と即答してくれた真田くんに対し、カツセさん「怖いよ〜」て。
いや大先生、「怖いよ~」て。
カツセさんといえば、処女作「明け方の若者たち」は売れに売れて映画化までされ、真田くんもツイッターで大絶賛、雑誌の連載もたくさん持ち、二作目も順調でラジオでパーソナリティーまで務めている今をときめく大作家先生だ。紡ぐ言葉は繊細で、時代にマッチした日本語を巧みに操る言葉の魔術師。
なのにカツセ先生、二人のコラボ提案に
「すごいことをまりはさんは言う」なんて言うんだ。
ソナーポケットさんとの連名で作詞されたことはあるという。現在は番組のためにテーマソングを作成中というカツセさん。「音を気にしちゃう。サビなんだから歌いやすい言葉にしなきゃと歌手でもないのに考えてしまう。本当はこう言いたいけど長くなるし。韻踏みたくなる。同じ母音で揃えた方がいいんじゃないか。ミスチル育ちなんで」普段紡ぐ文章とは違って歌詞はスムーズにはいかないようだ。
対照的にメロディと浮かんだ絵に対して最終的に言葉を当てはめて曲を作るスタイルの真田くん。詞先はしたことがないという。「でもやってみたいです、(カツセさんに)書いていただきたいです。いつかやりましょう!」新たな挑戦に挑んでくれようとする真田くんの意気込みが嬉しい。
お二人に、「やりたい!」と言っていただけた。それだけで十分夢心地なのだが。
できれば、詞先でお願いしたい。カツセさんが、音に凝りまくって、響きにこだわって、歌詞として簡潔に丁寧に想いを込めた言葉の羅列を楽しみたい。そしてその貴重な宝石のような言葉たちを、真田くんはどんな風に料理して聴かせてくれるんだろう。
いやぁ、本当に実現したら、なんて贅沢な一曲になることでしょう。キラキラ
いつになるかわからないけれど、夢のコラボ曲が完成した暁には、
「わたしのおかげだよ!」
全世界に向けて大声で叫びたい。
そして、"これからの人"なんて言ってもらえた我、この出来事を一生の思い出にしていい人生歩みたいです。