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映画「30S」約束の日イベント第二部、第三部

■第二部

10月31日 15:15〜「Music Talk」
*作曲家の鈴木克崇さんをゲストに迎え、真田Pと劇中音楽について語る回

 司会は佐藤監督。真田くんはかぼちゃのカチューシャを右肩に乗せて登壇しました。鈴木さんにはさすがに被り物のお願いはできなかったのだと思われます。

 映画音楽を制作するのは初めてな真田くん。FFの音楽を担当しているベテランの鈴木さんとクリエイティブトークをすることがとにかく嬉しそうでした。
 鈴木さんは「最近の映画は、無音な状態がないほどずっと音楽を付けているが、30Sは無音と音楽を流すところとのコントラストが効いている」とおっしゃっていた。
 「30S」には、主題歌はない。あえて作らなかったという。
 「責任は重いが、好きに作っていいですよと言われるのが一番嬉しい」という鈴木さん。映画「30S」の依頼がまさにそうだったらしい。ただ、レンカと高来さんの遊歩道のシーンは、最初の制作ではレンカのぎりぎりの精神状態をバイオリンで表現した曲だったそうで、「レンカを救ってあげてください」と監督からボツとなった。それでレンカがお酒を飲んで楽しくなっている、もっと希望のある曲になったそう。
 真田くんは、劇中の楽曲制作にギターを使わずに作る事に拘ったという。
 矢崎事務所に突入する場面、みさきが帰ってしまったところで、本当はシャラーンという効果音で終えようと思ったが、やり過ぎになると留めた。引き算の法則らしい。矢崎事務所で使われた楽曲、事務所の雰囲気と矢崎さんのキャラにハマっていて本当にいい。
 鈴木さんがピアノを変えてこだわって録って下さることに、真田くんはいたく感激していた。

 現在45才の鈴木さんは、佐藤監督と同級生という。
 最後にこの先の夢を聞かれ、「自分ももちろんこれからも頑張るが、後進を育てていきたい」と鈴木さんが言ったら、真田くんがすかさず「ありがとうございます!」とお礼を述べ、は?の空気の中、「いや僕のような人間に向けて言ってくれたと思って」と笑いを誘った。
 他にも鈴木さんは、「これから映像にも挑戦してみたい」と実際に天文台を訪れた話もされ、天文台の映像に30Sの音楽を合わせた特別編も制作してみたい、とおっしゃっていた。

 しかし「同級生」って、なんかいいですよね。

 トーク中、真田くんが突然「後ろに居るモロが、トイレに行きたいって」と言い、振り返ると諸星くんが颯爽と出て行くところでした。そこで初めて諸星くんが見に来ていることを知りました。unoさんとアフロの男性の方と一緒でした。 
 イベント終わりにトイレ列に並んでいると、すぐ目の前の楽屋から談笑する声が漏れてきて、ワイワイ本当に楽しそうでした。

■第三部

10月31日 19:00〜 スペシャルトークショー「約束の日」
*タケル、蓮香、御手洗が 3人の誕生日に再集結。 一緒にお祝いする回

 真田くんは、第一部で監督に被ってもらいたかったオレンジのかぼちゃの被り物を自ら被り、財田さんは真田くんが一部二部で付けていたカチューシャを付け(させられ)、小野さんは黒のお化けの被り物を(多分被りたくなくて)手に持って登壇されました。全員お揃いで30Sパーカーを着用(仲良し!)、真田くんはセットアップから着替えて、下はデニムでした。
 途中暑いからと真田くんが被り物を取ったら、財田さんもこれ幸いと速攻外していました。せっかく真田くんがイベントを盛り上げようと"ドンキーホーテ"で購入して用意したのに、登壇者には不評だったようで寂しいです。でも真田くんがインスタで被った姿を披露してくれたので小道具たちも報われましたね。

 最終イベントでも司会を務めた監督は、これまでのトークイベントでも話題になっていた考察ポイントのうち、特に重要と思われる質問を3人にぶっ込んできました。さすがです。

タケルには、
「どうして優美の妊娠に気付いたのか」
小野さんは、「もしかしたら検査薬を目にしていたのかもしれないけど、それまでの生活の中でいくつかのサインを目にしていたんじゃないか。そこに夢の中での御手洗からの言葉もあって、気付いたんじゃないか」とおっしゃっていた。

レンカには
「私やりたいこと、見つけました」の「やりたいこと」とは何だったのか
財田さんは、「レンカは自分は幸せになってはいけないと思っていたけど、幸せになってもいいのかな〜と思うことじゃないかな」と回答。

真田くんにはずばり、
「御手洗はどうなったと思うか」
 真田くんは「死んでいると思う。」と答えました。カオルの嘘つき説を添えて。

 真田くんは、30才はとにかく「大丈夫!」と言ってもらいたい!としきりに言っていたような。そして、「俺のこの答え、大丈夫かな?」と周りに聞いて、「大丈夫、大丈夫」と小野さんや財田さんにも言ってもらって安心していた。

  真田くんは、その後監督にもこの映画に対する考察を促したが、監督はやはりここでもあまり言いたくなさそうにしていた。監督自身の回答は明かしたくないのかもしれない。そこで監督は、「こういう見方もあるよね」という説を教えてくれた。

「約束の日、御手洗は1人大学の教室に行ってた説」

 たしかに一番平和である。
 約束の日の2日前、三山の電話でカオルが御手洗と話したとき、カオルから「このままだと約束を破った事になるよ」と言われた御手洗が「それならあの場所に来てほしい。二人ならわかるはず」と話したあの場所を、御手洗だけ勘違いしていたのだ。翌日になって笑い話として判明する。「俺間違って大学行ってたわ~」10年前と変わらない明るい笑顔で言う御手洗を思い浮かべた。そんな結末もいいな。

 イベント終わり、締めの挨拶を言って終わりにしようという話になり、「そうだ!お誕生日おめでとうにしよう!」と決まる。
 真田くんは何度も「今日はお誕生日おめでとうが言いたい!」と言っていた。10月31日は、大切な人の誕生日。毎年交わされていたメンバー間の公式SNSでのおたおめのやり取りが今年はないのです。タケル、レンカ、御手洗への「お誕生日、おめでとう!」は、美勇人くんに向けてでもありました。

「お誕生日おめでとう!」

 最後ステージから捌けるときに水のペットボトルを蹴っ飛ばしてステージの後ろに落としてしまい、ちゃんと跪いて拾って引き上げていく真田くんでした。

最高の一日を、ありがとうございました。