ギンガムチェックと入国審査と植民地の過去
コンラッド・バリには、くまの代わりにさるのぬいぐるみが住んでいます。
民族衣装の腰巻きのギンガムチェックの柄を見て、オランダで泊まったホテルのレストランの制服もギンガムチェックだったと言うことを思い出しました。植民地時代に何らかの形で伝わったのかと思うと、少し複雑な気持ちに。
シンガポールで乗り継ぎ時に数時間入国するときにその騒ぎは起こりました。
ASEAN NATIONALと書かれた入国審査の窓口で白人男性が「家族が先に入国審査を終わってるからこの窓口でやって欲しい」と主張して、却下されていたのです。
たまたま前に並んだアジア系の人が親切で「あの窓口はASEAN諸国の人用ですよ」と英語で教えてあげたところ、激高して "I can read!"と何度も怒鳴っていました。 canの発音から英国人かな…とパスポートの表紙を見たところ、やはり当たりのようです。
正直「いや、もうこの国あんたの植民地でもないし…」と言いそうになりましたが、我慢してブレクジットで彼の財産が紙くずになることを祈るのみでした。
怒りのあまりに、暴言を吐いてしまうと言うことは誰しもあると思います。ただ、背景に植民地支配などの文脈がある場合にはそれなりのバイアスがかかって周囲には判断されるのです。私達もおなじ爆弾を抱えている分、海外での言動には気をつけないといけないと思いました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?