銀河売り 梅雨雲の上 同じかな 城人たちも 夜空を眺め
銀河売り、空を見ていたある旅人が、ふと頭によぎった言葉である。旅人は観心寺道と呼ばれていた道を歩いていた。現在は富田林駅から、富田林の南端甘南備方面までバスが走っている道が、古の昔から存在していたのだという。道は甘南備からさらに南側、河内長野市にある観心寺まで続いていたそうだ。旅人は古い道、街道を歩くのが好きである。
「雲の上は、晴れている、その上は宇宙空間、その先にあるのは銀河か」空を見上げると雲が増えている。今は梅雨の最中、先ほどまで青い晴れ間があったように思ったが、も