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短歌

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南河内や奥河内などの風景を眺めながら短歌を詠ったものを集めました。個人的には俳句・川柳の5.7.5より、短歌の5.7.5.7.7の方が好きです。
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#富田林

二日だけ 3時間との 短さで コスパは良しと 予約を決めて

カレンダーを見た。それを見て頷く。週に2日だけしか開いていないパン屋が開いている曜日だか…

偶然に 見つけ驚く 大きな葉 名物の芋 思わず二度見

スーパーに向かって歩いていた。週に1回まとめて買いだす日だ。普段は週に2回のペースだが、暑…

古い町 目的もなく 歩く夏 知らぬところも いずれ行くのか

町を歩いている。ここは古い町並みだ。江戸時代からの町並みだが、路面はアスファルト舗装して…

戦争時 時のアニメ 貴重なり 子どもも楽しめ イベント多し

戦争を意識する時期、そんなイベントは毎年行われている。無料とはいえ毎年のことだからと思っ…

ターミナル ふたつの会社 手を組んで 初の試み 夏の楽しみ

小さな町だがターミナルがある。それも大手と呼ばれる鉄道会社が乗り入れているのだ。ただ乗り…

芋カレー 食べて思った 夏レシピ 今度自分で やるのもありか

とにかく暑い!暑いときに食べるもの。素麺も考えたが、ここはカレーにしようと思った。さてカ…

猛暑避け 夕暮れ前に 歩く道 坂の上まで 初めてのもの

雲が覆ってくれればまだよいが、そうでなければ歩くことなんでできないのが今年の猛暑だ。と言っても散歩をしないと体がなまる。となれば早朝か夕暮れといったピーク時を避けるしかあるまい。 この日は歩くのに都合が良かった。空が曇っている。それにみたところ南国のスコールのような短期間豪雨が来そうな積乱雲でもない。という事で歩く。とはいえ夕暮れ前の曇り空だとしても、夏には違いない。自然と汗はにじみ出る。 駅から続く坂道を歩く。住宅地への一本道は緩やかな坂道なので歩く際の負担はない。ただ

久しぶり 場所を変えて 打つ花火 遠いところで 静かに眺め

あれから夏の風物詩だった花火が打ちあがらなくなった。きっかけは例の感染症が蔓延するという…

暑くても 週の末に 楽しさが 近くの祭 交互で遊び

今日も暑い。暑いが辛抱すればいずれ涼しくなる。そう考えたら不思議だ。四季というものは、周…

街道に 鎮座地蔵の 姿みて ふたつ並んで なごみの夏に

本格的な夏が到来した。天気が良いとなかなか歩けない。だが今日は歩いた。田園が広がる地域に…

先駆けで 夢破れし 先輩の 慰霊弔う 令和の世にて

関係ある人物が起こした事件から160年の月日が流れていた。もちろん当時をリアルに知っている…

畑中 大ビニールの 中を見て 熱帯の草 ただ圧巻に

バス停から川を渡った。畑に向かってあるく。振り返れば山が見える。300メートルに満たない低…

町家中 紛れ洋館 違和はなく 歴史建築 マニアも歓喜

まさかと思った。今日来ているのは日本の町家が多くて観光名所になっている場所。古い木造和風…

駅前で 聞こえ水音 覗く先 水門見つけ 暗渠気にし

駅前はお世辞にも賑やかとは言えない。昭和時代の繁華街の名残のような静けさだ。時代がそうだから仕方がない。ただ街を歩く者にとっては、レトロとノスタルジーさを感じる散歩は心地よいのだ。 このとき耳を疑った。どこからともなく音が聞こえる。最初はシャッター街が続くから、シャッターの揺れる音かと思った。だが違う。シャッターが揺れる音ではなく、これは水の音だ。ではなぜ水の音が? 空を見ても青空が広がっているし、水場などが見当たらない。空耳だと思った。ところがその直後に、視線が道路の横か