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怠惰と湿度とローソン

「コンビニより歯医者の方が多い」という事実を全然受け入れられなかったけど、仕事で田舎に住んで見て「あぁ、そりゃそう」と思った。

都会に住んでいると世の中の全てが見えた気になってしまうけど、実は固まった価値観でしか物を見れないのかもしれない。

ニートの先輩が就職した。
就職したのはいい。百歩譲って。
しかし、毎日マックをUberし、ぶくぶくと太っていたのに、韓国の漢方を使って8キロ痩せていたのは圧倒的に許せない。なんなんだよ。

怠惰の妖精として輝いていてくれていたんじゃないんか?おい。

痩せ方が食事制限や運動ではなく「ダイエット薬」というところが如何にも怠惰の妖精として一貫しているので責められないところも含めてムカつくな。

小雨がパラつく。
湿度が鼻毛にまとわりつく。

夏が近づいて来るのかと憂鬱になる。
大変申し訳ないけれど、「夏大好き〜🤩」って人間とは全く話す気になれない。

体の何らかの器官疾患でない限り、日本の夏を前にアホ面で「楽しみぃ〜」なんて言ってられないだろ。大袈裟でなく、人殺しの季節だぞ?

日本の夏で最も悪なのは湿度の高さだ。
高すぎる!!!望まぬサウナに閉じ込められているような気分。望まぬサウナって最悪だな。

暑さといえば、私は昔カタールに行ったことがある。

カタールはまじで暑かった。暑かったのだけれども、「暑い」という感情に付随して来るであろう「不快」があまりなかった。暑さに衝撃を受けて他の感覚器官が死んだのかもしれないが。

カタールの暑さは、汗が瞬時に蒸発していくようなタイプの暑さだった。本気で「私はこのまま乾いて灰になるのかもしれない」と思った。

町中に枯れ葉の如く散らばるタバコの吸い殻。
あれはもしかしたら、人間の死骸が乾いていったものだとしても驚きはしない。

夏が近づくにつれて、「湿度 低い国」「平均気温 20℃ 国」「暑くない県」などと情弱な検索をしては、「夏のおすすめの避暑地20選!」などのクソみたいな記事が出てきて全てを地獄に落としたくなる。

平均気温が低いのが北海道なことくらいわかっとるわ!!!私が知りたいのは!!!
あまり知られていないけれど、意外と気温が低く過ごしやすい程よい田舎の土地であってなあ!!「そんなところに住むのも悪くないなぁ〜」って妄想だけでも楽しみたいだけであってなあ?わかるか???

はぁ、全てに絶望している。
それは私が暇な無職であるからに他ならないのだが。

ローソンのレジが驚くほど混んでいて驚いた。
驚くほどと言っても、10人とかのレベルではないのだが、駅から遠い対して人も住んでいない4時のローソンにしては多すぎるだろの驚き。

虚無で並んでいるとスイーツコーナーに「スコーンサンド」が並んでいる。信じられないくらい溶けているのか、潰れているのか、そういう仕様なのかわからないけれど、ぐでぇっとクリームをはみ出している様子はサンドとは程遠く笑ってしまった。

もちろん買わない。

そんなことを考えていたら今日も終わる。
ニートは暇だ。

散歩の途中に咲いていた花がかわいかった。

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