【コラム19】スムーズな交流
前回のコラムでざっくりとですが、
「交流分析」についてふれました。
交流分析では
人の心のありようを
NP(優しい親・甘やかす親)
CP(厳しい親・躾をする親)
A(客観的な大人・合理的な大人)
AC(順応的な子供・聞き分けの良い子供)
FC(自由な子供・天真爛漫な子供)
の5つに分類することをご紹介しました。
忘れちゃったという方は、
前回のコラム18をご覧ください。
この交流分析は「心のありよう」を
分析するだけに用いられるのではありません。
「交流」という言葉が使われているように、
交流すること、会話がうまくなることへの
ヒントがみつかります。
例えば、
「宿題をやりなさい」
というCPの立場の親から発せられた言葉に対して
ACの強い子は
「はい。わかりました。」
と、答えるでしょう。
FCの強い子であれば
「遊びたいよ~」
Aの強い子であれば
「7時になったら始める予定です」
と、答えるかもしれません。
こんなふうに、会話を5つのパターンにあてはめて考えます。
上記の会話でみてみましょう。
CPの言葉に対して、ACやAの返答の場合、
会話は上手い具合に完結可能です。
しかし、FCではそうはいきません。
交流分析において、FCのように
会話、つまり、交流がスムーズでないことを
「ゲーム」と呼んでいます。
「売り言葉に買い言葉」も、まさにこのゲームです。
他人との会話がチグハグで、
上手くいかないことが多い人は
「ゲーム」に陥りやすい人といえます。
友達ならFC同士の会話で楽しいでしょう。
上司と部下ではCPの上司とACの部下だと
指示系統が上手くいくのかもしれませんし、
同僚ならA同士の会話で仕事がスムーズかもしれません。
自分と相手の立場を理解し、
自分の言葉のパターンと相手の言葉のパターンを理解出来れば、
スムーズな交流が出来る。というわけです。
「I'm OK, You're OK」の関係を目指しましょう!
2014年8月10日著
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