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値引きのオフ率を表記するよりも値引き後の金額を表記する方が効果的

早いもので今年もすでに半年が終わってしまった。
この年齢になると月日が過ぎるのは早い。この調子で行けば、あっという間に70歳くらいになるのだろうと思う。
6月28日から多くの商業施設が夏のバーゲンに入った。
しかし、例年以上に今年は、夏のバーゲン突入と言われても実感がない。
なぜなら、すでに6月頭から多くのテナントはセールを開始していたし、店内にセール品コーナーも設けていた。
また、ネット通販のサイトでは5月から連日、割引きクーポンだとか会員限定セールだとかタイムセールの案内が届いていた。
業者からすると、あれとこれとは違うと言いたいのだろうが、買う側からいえば、今年の春夏はずっとバーゲンをやっていたようにしか見えない。

また、例年の夏のバーゲンは盛り上がらない。冬のバーゲンは「正月」という一大イベントがあるから盛り上がりやすいが、夏のバーゲンにはそんな一大イベントはない。
いつもダラダラ始まってダラダラ終わるという感じである。

バーゲンといえば「〇〇%オフ」「〇〇%引き」という表示で集客するのが常套手段だが、これだけバーゲンでも服が売れない状況なら、「〇〇%オフ」という表記を見直してはどうかと常々考えている。
先日もこのブログでその記事をアップしたところ意外に好評で、先日も「もう一度リライトしてアップしてほしい」という要望があった。

これである。

時間のある人はもう一度読み直していただければ事足りてしまうのだが、クリックするのがめんどくさい人のためにもう一度まとめる。
特に低価格ゾーンでは「〇〇%オフ」よりも、値引き後の金額をズバリ「〇〇円」と書いた方が伝わりやすいのではないかとバッタ屋の店頭に立った経験から考えている。
なぜなら、バッタ屋に来るお客の3割~4割は%の計算ができないからだ。


「3990円の70%オフ」という商品があったとする。
当方だってこれを暗算ではできない。しかし、3990円は10円足すと4000円だから4000円の70%オフすれば、1200円ということは暗算でできる。
4000円より10円少ないのだから答えの1200円よりも何円か少なくなることは論理だてて考えればわかる。
となると、とりあえずは1200円弱ということがわかる。
しかし、この計算ができない人は業界人が想像するよりも多くいる。

1500円の70%オフから、さらにレジにて30%引き

というのはストライプインターナショナルのいつものやり方だが、これなんか何円になるのかわかっていない人が多い。
答えは315円である。

そして低価格ゾーンでの絶対的王者となったユニクロとジーユーはいくら値引いても「〇〇%オフ」という表示をしたことがなく、かならず値引いた後の金額を「〇〇円」と表示するだけである。
低価格ゾーンではユニクロとジーユーの実績から見て、この表記がベストなのだと考えられる。ちなみにH&Mも「〇〇%オフ」という表記はしていない。ZARAもしていない。

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