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102日目 美しきものは悲しきカタコンベ

大切な人が死んでしまった時に、もう空っぽの肉体にどのような感情を抱くのかは人それぞれだろう。「もうあの人はいない」と思うのか、「この肉体だけでも残っていてくれたら良いのに」と思うのか。「残っていてほしい」の方の奇跡がそこにはありました。


2016年7月11日(月)

暑かったりして何度か起きる。連続車中泊の日々だ。えらいな。

朝からボタニカルガーデンを見に行って、面白い花や木をたくさん見る。けど蚊の猛攻に押され早足。

バッ!!!っとしてる
音楽のように咲いている
なんつう生え方

何気に展示物なども充実していて良かった。真似したいような編み編みのカゴとか、キャンバス地の周囲を糸で張ってある絵など。あと細密画が素晴らしい!

きゃ〜可愛い〜

この時停めた駐車場が、いくらかそちらで決めて入れてくれたら良いよというスタイルで驚いた。2ユーロでグラッツィエ!

そして8000体のミイラがいるカタコンベ(地下墓所)へ。ここは興味深かった…

ちゃんとした服を着、尊重された骸骨でぎっしりの空間。1850年とか、ずーっと昔に亡くなった人の髪の毛や皮膚を見るのはゾッとするものがある。そういうのは気にしないらしい子供がはしゃいでいたのも驚いた。

テレビでも見たことあるような有名な2歳のミイラロザリアちゃん、髪の毛の赤茶が本当にきれいだった。残しておきたかった気持ち、よく分かる。でも人はみんな死ぬし、朽ちるものではないだろうか。

親御さんはどのような気持ちで、このミイラと生きたのだろう。

左ハンドル&道よく分からん&渋滞の運転にすっかりくたびれるわっちゃん、「もういややー」と大きな声を出す。たかぶった感情をあらわにするのを初めて見た。

キャンプ場を見つけたけど二人で23ユーロ、もう、高いなあ!ただのキャンプ場やのになあ!でももう空港近くまで来てしまって、ろくなサービスエリアもないのでここにする。

いつものご飯という感じ

○わっちゃん心の俳句
人間は 死んで骨だけ カタコンベ

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