おこりっぽい私が_アンガーを_マネジメントする_1_

鹿児島とのキョリが急に近くなった

あまりに有名になってしまった8年前のCM。このCMが好きで、久しぶりにみてはまたジーン。(まだ見たことのない方は、心が洗われるのでぜひ見てほしい)

みなさんは車で長旅されますか?お盆は実家に帰られますか?私は小さいころ、毎年お盆には祖母の家に8時間かけて車で帰省していました🚗

今では父も母も長時間運転することもなく、親戚の家にいくときは九州新幹線を使っています。今や2時間ちょっとで行けるので、本当に便利になりました。

ドアTOドアで約8時間の旅

鹿児島県いちき串木野市(当時の串木野市)に母の実家がある。お盆になると家族総出で🚗を飛ばして帰った。約8時間。小学校卒業までは、毎年帰省していたと思う。

毎年憂鬱でしかたなかった。

当時車酔いがひどかった私。トイレが近くにあるかという緊張。いつもサービスエリアを通り過ぎて聞くもんだから、当然怒られる。

「トイレ行く?」と聞かれても、当時は判断力とか勇気(?)がなかった。「トイレいきたい」と言えないこどもの、ちょっぴり気持ちがわかるぞ。

当時のルートはこんな感じ。

徳山西IC→山陽自動車道→関門海峡を渡り→九州自動車道→熊本の八代で高速降りる。ここまでで4時間。そして、海岸線沿いの国道でさらに4時間(!)ほどかけて鹿児島の串木野まで向かう。高速は止まらないので私の車酔いはまだマシなのだが、下道が本当にしんどかった。

※八代以後は高速がヤマ側に入るため、遠回りになるので八代でおります。読み仮名はヤツシロらしーですが、ヤッチロといつも読んじゃいます。このヤッチロから下道におりてから折り返し地点。なぜ高速が無いのや…

※ちなみに実家は徳山”東”ICの方が近い。序盤は利用していたが、なぜか途中から西ICから乗るようになった。下道が大嫌いな私、ちょっと恨んだ。

6つ上の姉と。ケンカをしていない時は、珍しい車のナンバーを見つけては遊んだ。「札幌」などありえないくらい遠いナンバーを見つけると、2人でキャッキャ湧いた。本当に北海道から来たのかな?引っ越して変えてないだけじゃない?「なにわ」ナンバーが見かけると、アッチ系のこわい人かなと一人ドキドキした。九州に入ると本州ナンバーは減り、だんだん「福岡」「熊本」「鹿児島」など、ご当地ナンバーが増えてくる。

そういえば、昔はみんなサービスエリアとよんでいた気がするんだが、一体いつからパーキングエリアが増えたんだろう。

異世界・鹿児島へようこそ

とにかくそんな大冒険を経て、鹿児島の地に足を踏めるわけだ。

田舎の漁師町。親戚たちのバリバリの鹿児島弁。おばあちゃんの言っていることが分からず、なんども聞き返す。どこからともなく漂うホクホクとした匂いは、芋焼酎工場から。

でっかいカンパチを、ばあちゃんが豪快に、せっせと捌く。台所は魚くさくて、近寄られなかった。どデカい大皿にのったぷりぷりのカンパチを我先にと箸でつつく。惜しげもなくゴハンに何枚も乗せて食べる。そしてカサカサでてくるゴキブリが、とんでもなくデカい。ヒューマンゲス。

そんな別世界にトリップするのだ。当然、8時間のヒマと疲労という代償はついてくるのだ。年の近いいとこ達と会えるのだけが楽しみで、心の支えだった。

去年、新幹線「さくら」を使って鹿児島へ

カナダに渡航する前に新幹線「さくら」を使い、鹿児島へ。

実家は「徳山駅」という新幹線が停まる駅に車で10分ほど。徳山駅から鹿児島の川内駅までいくことができた。たまに直通もあるらしい。

新幹線の移動は、10年前から頻繁につかっていたので慣れていた。高校卒業後、西宮(兵庫)➔東京➔佐久(長野)、と移り住んだ。帰省はいつも新幹線。長野から山口は新幹線で6時間ほどかかる。でも、新幹線の移動はラク!揺れも少ないし、車酔いをする可能性も低い。作業もできるから生産的。

はじめて「さくら」で川内まで行くと、たった2時間半。あっという間に!あの鹿児島に!ついたのだ!相方おデミ君とお菓子を食べたり、ちょっとしゃべったりしてるうちに。降り立って、

なんて近いの!天地がひっくり返った!?

いや、もちろん所要時間知ってたんだけど、体感をもってしてあまりの近さにひっくり返りそうな勢いだった。ここ本当に鹿児島?

しかし確かに駅を降り立つと確かに鹿児島だった。車はみんな鹿児島ナンバー。「かるかん」を売ってるお店も。「しろくま」と書いたのぼりがある喫茶店も。(しろくまやかるかんがなんのこっちゃ分からない方は、スペース鹿児島でググってみて)

これなら日帰りだって楽勝じゃないか。信じられない、鹿児島に日帰りだなんて。昔のツライ記憶と現実のあっけなさとのはざま。若干の混乱をしながら、「本当に鹿児島に着いたんだ」

きっとこの九州新幹線ができたことで、グッとラクになった人は数えきれないと思う。帰国したときには、またフラリ鹿児島でもいこうかね。

うちの両親も鹿児島に行くのラクになったと思います。感動のつれづれでした。

みなみ



コーヒーをごちそうしてくれるとジャンプして喜びます!