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シモガシハウスができるまで

まちづくりをする不動産屋さんとしてやりたかった仕事をさせてもらうことができました。

今までの活動の中で出会ったたくさんのご縁が形になった理想の仕事です。

まずはシモガシハウスオーナーと出会ったきっかけから。

それは…「二胡」です。

ある夜、私のパワースポットである「フードカフェレガーメ」さんにフラッと寄ると、その日は「二胡の弾き語りシンガーソングライター里地帰」による演奏会が開催されていました。

正直それまでは「二胡」という楽器すら知りませんでした。弦が2本しかないので二胡かぁなんて思っていたくらいです。

なので前知識も期待もない中(大変失礼ですみません)だったので、その音色を聴いたときは衝撃を受けました。

「たった二本の弦でこんなにも美しい音がでるのか…」

その音色に完全に魅了されました。

演奏会がおわり、カウンターで一人余韻に浸っていると、演奏者である里地帰がそのままレガーメさんで食事をしているではありませんか。

これはチャンスと思い、お酒の勢いもあったのでしょう、ころあいをみて話しかけさせてもらいました。

一通り感想を述べたあとは質問攻め。今思えば図々しさ満載で恥ずかしい行為でした。しかしそんな私にも一切嫌な顔せず丁寧に質問に答えてくれました。

同じ歳で、誕生日も近く共通点も多々あり意気投合し、里地帰から思いもよらない言葉がありました。

「石井さん、よかったら二胡もってきます?」

ちょいちょい欲しいなぁ、やりたいなぁという気持ちが漏れてしまっていたのか、それはそれは嬉しい提案でした。

たまたま二胡を二個もっていたらしく(そんなことあるのかっ?!)、その一つを譲っていただき、そのまま個人レッスンまでしていただきました。
二胡が二個!というギャグのためだけにいつも持ち歩いている訳でないことは確認済みです。

月に一回か二回は吉川市にきて教えてくれるというので、その場で二胡サークルに入会することに。
そうして私の二胡ライフがはじまることとなりました。

そして、そのサークルメンバーの中に、その後シモガシハウスのオーナーになるMさんもおりました。

当然のことながら、そのときはまだこんなことになろうとは誰も想像しておりませんでした。

普段のレッスンだけではなかなか雑談をする時間はないのですが、なんだかんだ定期的に演奏会があったり、日台交流演奏会があったり、レッスンがあったりしたので「不動産屋さん」ということだけは知っていただけていたのでしょう。

そんなある日、「住まいのことで相談がある」というお電話をいただき、話を聞かせていただくことになりました。

最初は普通に「家を買いたいと思ってるんだ」という相談でした。

しかし、話を聞いているうちに「ただ住むところを探すだけでよいのかなぁ」という気持ちになってきました。

なぜ家が欲しいと思ったのか?

そこのところを深堀りしていくと、

「実は夢があるんだ」と。

それは、小さい頃からお世話になっているピアノの先生のために引退後も働ける場所を作ってあげたい。音楽好きが集まる場所をつくりたい。気軽に音楽の練習する場所を提供したい。そしてその人たちが交流できるカフェを併設したい。メニューも考えているんだ…と、楽しそうに語ってくれました。
そして、夢を綴ったノートも見せてくれました。

「まぁ、夢物語だけどね。聞かなかったことに!」

私も音楽好きの一人でもあり、かつてはバンド活動をしたり、駅前で弾き語りをしていた時期もあったり、恥ずかしながらNHKのふるさと自慢うた自慢というラジオ番組で歌わせてもらった経験もあります。笑

当然、激しく共感し、

「それ、やりましょう!できますよ!」

一人熱くなった私。そしてやや冷ややかな目で半信半疑なMさん。笑

私は確実にできると確信していましたので、そんなこんなで物件探しが始まりました。

つづく

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