見出し画像

育児で手に入れた宝物たち

育児は苦行だ。

自分のペースで生活することができないし、集中する時間は子どもがいない隙になんとか確保するしかない。2時間集中して何かをする、ということがこんなにも貴重なものだとは知らなかった。

特に悩まされたのは、睡眠だった。
子どもが4歳になってかなり睡眠の問題は改善されたけど、生後2年の間は夜通し寝られることは稀だった。

子どもを産むまでは、仕事で睡眠時間が取れないことに慣れているから問題ないだろう、と思っていたけれど、実際に体験してみると全く性質の違うものだった。「朝までの8時間のうちに6時間分の仕事をして睡眠を2時間とる」ということと、育児中の「結果的に2時間の空き時間があったと後から気づく」ということとは全然違う。同じ「2時間寝られる」という状況だったとしても、ある程度の時間の長さの中で自分のバイオリズムに合わせて休むのと、相手の都合で唐突に与えられた2時間で瞬時に体力を回復する(しかも、その2時間はいつ中断されるかわからない緊張感と共にある)ということは、全く違う体験だった。しかも、育児には24時間365日休みはない。

だから、方針転換が必要だった。考え方、働き方、生き方を根本から見直す必要が生まれ、それはこれからの時代に適応するということとも近しいような変化だった。

この4年でこんなことがあった。

・人に頼ることの重要性に気づいた
・コミュニケーションの改善に取り組んだ
・「有用な社会人であること」以外の生き方を模索し始めた

「たくさん稼ぐこと」と同じくらい、「人に助けてもらえる人になること」が大事だと気づいた。育児を経験していることで、生き方が広がり、豊かになっていくのを感じる。お金という意味では余裕が無くなっていくけれど、違う軸での豊かさを手に入れているように感じる。

そして、語彙力を豊かにすることも求められているようだ。

読んでくれてありがとう! ぜひ、下の♡をポチッとしていただけると、とても励みになります。noteに登録してなくても押せます。