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#小説
「さて、小説でも書いてみるか。」10年ごしの宿題に挑戦してみる。-4-
2020年の夏、私は「これまでの社会人人生は何だったのか」と途方に暮れていた。10年余りも身を粉にして働いた結果、全てを失った。まあ、生きていけるくらいの給料はもらえているものの、自分の望む人生からは程遠いところにたどり着いてしまったのだった。
そんな中、1カ月ほど休めることになったので、大人の夏休みの宿題的な感じでとある企画を始めた。半ば投げやりに、ふてくされながら。
それが「小説を書く」と
「さて、小説でも書いてみるか。」“生き方”に挫折したワーママが、10年ごしの宿題に挑戦してみる。-2-
大人の夏休みの宿題的な感じで「小説を書く」という大学卒業時にできなかった宿題に再度取り組むという思いつき企画。
初めてみたものの、早くも、書かない可能性が70%くらいな気がしている。まあ、もう少し進めてみよう。
前回の記事はこちら↓
思春期は「創作スイッチ」だらけ高校生の時に作った演劇の一つは、ルイスキャロルの『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』へのオマージュだった。主人公のアリスが自意
「さて、小説でも書いてみるか。」“生き方”に挫折したワーママが、10年ごしの宿題に挑戦してみる。-1-
「人生でいつか、小説を書けるときが来ると思います。その時にはぜひ書いてくださいね。そして、必ず読ませてください」
卒論の課題に創作小説を選んだものの、まったくもって書けなかった私に、担当教諭だった小説家の先生がかけてくれた言葉です。卒論は必須ではなかったから、卒業はできたけれど、頭の片隅にこの宿題のことがずっとありました。
私の通っていた大学は、卒業生に小説家の人もたくさんいるし、出版社で編集