ミナのアクセシビリティ研究発表10-3

ミナのアクセシビリティ研究発表

この番組は、視覚障害者の生活に役立ちそうな、機械や情報を、個人的に研究している私、ミナが、出始めて来たと感じている成果をお話しします。
今日のBGMは、音羽ざくろさんのいつの日かです。

今日のテーマは、10月17日に参加して来ました、千葉県幕張の幕張メッセで開催されたCEATECについてです。
CEATECは、テレビや新聞でもニュースなどで紹介されている、日本最大級のIT技術とエレクトロニクスの展示会です。アルファベットでCEATEC、Combined Exhibition of Advanced Technologiesの略称です。
いつか行ってみたいと思っていましたが、遠いので仕事を休んだり、長い時間をかけて行ったりということがなかったです。今年は、行ってみたいという方に声をかけて日時を約束して一緒に行く形で、行って来ることが出来ました。
いろいろ夢中で展示を見て、あっという間に一日が経ってしまいました。
今日はその中から、二つご紹介したいと思います。
一つ目は、QRコードからアクセス出来るWebサイトの構築をしている会社、PIJINアルファベットでPIJINが提供するサービス、QR Translatorです。
Translatorという言葉が付いている通り、Webサイトの構築は一つの言語で行いますが、QRコードを読み込んだ端末の言語設定に合わせて、15言語に翻訳して表示されます。この翻訳も、重要度、要求される正確性に合わせて、機械翻訳か人が翻訳して準備しておくかを選べます。このQRコードは、例えば観光地の看板やお菓子のパッケージなどに提案されています。観光地の場合なら、看板の内容が自動的に見たい人の言語に翻訳されますし、テキスト情報なのでVoice Overでの読み上げも出来ます。なお、このVoice Overでの読み上げは、展示を説明してくれた方にも興味を持っていただくことが出来、その方のiPhone端末でもVoice Overの起動方法をお伝えしました。とても興味深く見ていただけたので、アクセシビリティ向上をいろいろな人に考えてもらえるきっかけになったのではないかと思います。

二つ目は、Preferred Networksの全自動お片付けロボットです。NHKの朝のニュースでも紹介されていました。形は大まかには円柱の体をしていて、伸び縮みのする腕が一本。移動は四方八方へ車輪で行います。円柱の上にディスプレイがあり、まるで顔みたいに見えます。ロボットにはカメラが付いていて、映った画像から、どんな物があるかを解析します。例えば、丸まった靴下。これを、「丸まった白と黒のしましまの靴下を、洗濯かごに片づけます」というようにしゃべりながら、歩いて、片づけます。声は、NVDAのjtalkのmeiのような声でした。一緒に行った人も同じような感想だったので、もしかしたら本当にそうなのかもしれません。音声認識も出来、「やっぱりそれはごみばこに片づけて」と言うと、その通りにしてくれたりします。

今日の放送はいかがでしたでしょうか。番組宛のメッセージを募集しています。メールアドレスaccs@himaraji.comまでお送り下さい。番組専用メッセージフォームからもお送りいただけます。以上、ミナのアクセシビリティ研究発表でした。

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