Webアクセシビリティは誰にでも関わること

ブラインドオンラインサービス
野々垣です。

とあるWebサービスの応募フォームから申し込みを行ないました。
住所を選ぶのに、マウスでリストを表示させます。10個くらいの県が表示されていました。マウスをリストの下側に持って行きますが、画面の外に出ている部分がスクロールされませんでした。キーボードでリストを下に降りて行ってもスクロールされません。スクリーンリーダーをオンにしてあったら、画面の外も読んだかもしれません。リストを表示させたまま、マウスでリストそのものでなく、右端にあるページのスクロールバーを使ってスクロールさせてリストの下の方を表示させようとすると、リストが消えてしまいました。
マウスだけで、出来る操作はこれで全部だと思います。

こういうリスト、スクリーンリーダーで扱う場合は、リストを開かずに、選択しておいて左右矢印キーを押すと、次々に県の名前の表示が切り替えられて行きます。今回は、スクリーンリーダーオフでも同じようにこの方法が使えたので、無事に必要な都道府県を選択出来ました。
他にも迷う人がいるかもしれないので、対処法をお知らせしました。

この出来事から、Webアクセシビリティの問題は、視覚に障害があるかないかに関わらず起こることで、ユーザーが問題なくそのサービスを使えるかどうかということが確認されているかどうかに関連していると思いました。

スクリーンリーダーで使うプログラムを書いていると、画面の外もどんどん読んで行きますので、画面のスクロールバーはいりません。私もそんなプログラムを実際に書いたことがあります。でも、同じプログラムを、見て使う人もいるとしたら。
見て使う人と、見ないで音や点字で使う人。お互いの情報交換と、理解と、歩み寄りが、大切なことなのではないかと思いました。

ブラインドオンラインサービス
野々垣美名子

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