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ヒロイン至上主義

私の人生はすごく幸せだ。

東洋英和という港区の女子校に通わせてもらい、
大学を出て、会社を経営し、それなりに成果も出てきた。
戦争の苦しみだって、画面越しで見ているだけ。
平和で、とても有難い日常。

そう冷静に考えれば十分幸せな環境なのに、
ときどき「孤独」や「不安」で頭がいっぱいになる。
―同期が活躍していて羨ましい。
―経営者として世の中に貢献できているだろうか。
―そもそも自分が本当にやりたいことができている?
―やばい、20代があと1年で終わっちゃう!

環境も、自分自身のことも無性に嫌。
友達とのランチやSNS上では気丈に振る舞っていても、一人になると急に落ち込む。

29歳。
悩みの種は違えど、苦しむ友達が周りにも増えてきた気がする。
この間まで同じ制服を着ていた友達が、いつの間にか出世したり、家庭を築いている。
みんなが違う道を歩むようになる年齢だからこそ、誰かと比べてしまうのかもしれない。

私は、悩んでいるときに自分に言い聞かせていることがある。
“私は、自分の人生という物語のヒロインである”ということだ。

物語にはいろんな主人公がいるから面白い。
すごく根暗だったり、おっちょこちょいだったり。
ダメなところはあるけれど、必ずそれ以上の魅力がある。

同時に、自分は物語の“作者”でもある。
自分でストーリーを自由に考えられるのは特権だ。
自分が脚本家だったら、淡々と平和な話より、七転八倒の物語を書きたい。
私が好きな物語のヒロインは、どん底に落ちても、必ず最後には這い上がっているんだから。
同じようにすればいいじゃないか。

そう考えると、無謀なチャレンジができたり、人と違ってもいいなと思えたり、
孤独な自分も一時の悲劇のヒロインとしてポジティブ変換できたりする。

いつかは自叙伝でも出せるくらい、エキサイティングな人生にしてやる!
まずはそんなことをここに書いて、自分を追い込んでいこうかな。



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