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セシル・シャミナードのお話


フランスの作曲家セシル・シャミナード。

彼女は、女性が作曲家としての職業的・経済的自立が
十分に認められていなかった19世紀にあって

早くから周囲の音楽家たちに才能を認められ
作曲家として、演奏家として自立できた
初めての女性とも言われています。

キャッチーなサロン風ピアノ曲は特に人気が高く
『スカーフ・ダンス』は世界的ヒットに!

その人気はアメリカにファンクラブができるほどで
ホワイトハウスではルーズベルト大統領の前で演奏。

また、イギリスの香水会社は
彼女の名前とプロフィールを掲載した石鹸を販売…と、

生前は他の音楽家からジェラシーを抱かれるほど
たくさんの人々に愛されていた彼女の作品ですが
世を去ったあとは不思議なほど忘れ去られていました。

  可愛らしい作品は “女性的すぎる”
  シリアスな作品は “男性的すぎる”

など、実は当時の男性からも何かと批判されていました。

「大作曲家と呼ばれた女性はいないのですか?」

よくいただく質問です。

いなかったのではなく、男性社会だった当時において
名を馳せることが難しかったという現実があります。

それだけに
シャミナードやブーランジェ姉妹の功績は大きく
もっと広く親しまれてもよいのでは…と感じています。

、、、

新月に開かれるホームコンサート“Food for Joy”では
彼女のような作曲家の手による魅力的な作品も
どんどんご紹介してまいります。

3月22日の例会“弥生のまどろみ”では
大ヒット作品『スカーフ・ダンス』も演奏します♫

愛らしい妖精の微笑みのようなメロディーの向こうに
苦悩があったことにも少しだけ思いを馳せながら
弾いています。

 春の風に舞い散る花びらのようになびく、スカーフ…

皆さんはどんな景色を思い浮かべてくださるでしょう☺️

#杜音 #鈴木美奈子 #シャミナード #foodforjoy #ピアノ #ホームコンサート